俳優の石原さとみが主演を務め、亀梨和也が共演する、テレビ朝日系4月期連続ドラマ『Destiny』(毎週火曜 後9:00)の第5話が7日に放送された。同話で、仲村トオル佐々木蔵之介が映像作品で初共演を果たした。


 第5話では、「横浜地検」中央支部の検事・西村奏(石原)と、大学時代の恋人・野木真樹(亀梨)の父親同士の過去の因縁が判明。20年前、「東京地検」特捜部の主任検事を務めていた奏の父・辻英介(佐々木)と『環境エネルギー汚職事件』で対峙していた、弁護士で真樹の父・野木浩一郎(仲村)。元同僚で、ライバル同士だ美貌の剣士をった2人に起きた壮絶な出来事が描かれた。そんな2人の回想シーンが初共演の場面となった。

 過去に佐々木主宰の演劇ユニット・Team申の第2回公演『抜け穴の会議室』(2007年)で2人芝居に挑んだ仲村&佐々木。また、同じ映画『の・ようなもの のようなもの』(2016年)に出演していたものの共演シーンはなかったため、本作が映像作品初共演となった。


 しかし、映像作品初共演ながら、「『この人には遠慮せずにぶつかっていいんだよな』という信頼感がありました」という仲村と、「ずっとご一緒していたような感覚で、初めてという気がしませんでした」という佐々木が、絶大なる信頼関係で演じ抜いた裁判のシーンで、圧巻の芝居対決を繰り広げた。

 以下コメント全文

■仲村トオル(野木浩一郎役)コメント
5話の撮影をしているときに2人で話していたんですが、僕も蔵之介君も、映画『の・ようなもの のようなもの』(2016年)に出演していたんです。ただ、そのときは共演シーンがなかったので、映像作品でご一緒するのは、意外にもこのドラマが初めてでした。
でも、ぶつかり合うシーンや法廷のシーンでは、「この人には遠慮せずにぶつかっていいんだよな」という信頼感がありました。
それは2007年…17年前に『Team申 第2回公園 「抜け穴の会議室」』という2人芝居で共演させていただいたからだと思うんです。“何度生まれ変わっても出会ってしまう2つの魂”という輪廻をテーマにした作品だったので、いろいろな関係性を演じました。
なので、あれからずいぶん時間は経ちましたが、その芝居の延長線上といいますか、野木と(辻)英介は“さらにもう一度輪廻転生した現在(の関係)”というような感覚もあったりして…。面白いもんだなぁと思いながら、ご一緒させていただきました。

■佐々木蔵之介(辻英介役)コメント
トオルさんとお話していたんですが、映画『の・ようなもの のようなもの』(2016年)でご一緒させていただいたことはあるんです。でも共演シーンがなかったので、映像では初めてご一緒させていただきました。初めてという気がしないんですよ!ずっとご一緒していたような感覚なのに、初めてなのか…という感じで(笑)。今回共演させていただくのをとても楽しみにしていたので、すごく幸せでした。

僕は過去に亡くなっている役なので、実は“受け”の芝居になるのかなと思っていたんですが、「いや、それだけではやっぱりダメだ!」と思ったんです。劇中には僕の“心の声”も出てきますので、それによってトオルさんと“戦っている”という状況を作っていけたらいいなと思っていました。
5話では、浩一郎と英介の過去が描かれましたが、トオルさんと一緒だからこそ生まれた空間、雰囲気の中で、お芝居をすることができたと思います。