俳優の新垣結衣が9日、都内で行われた映画『違国日記』(6月7日公開)の完成披露上映会に登壇した。

 新垣は、オン眉ぱっつんのヘアスタイルで登場。早瀬憩や夏帆、小宮山莉渚と美の競演となった。満席の会場を見渡すと新垣は「うれしいですね。『違国日記』という原作も大好き。今回、映画になって主演をさせてもらうことになった。すごく思い入れがあるので、同時にすごく緊張しています。どういった反応が返ってくるのか楽しみです」と笑顔を見せた。

 早瀬にとって、これが初めての舞台あいさつだった。新垣は「憩ちゃんが舞台に出る前に、すごく緊張していた」と話しかけると、早瀬は「こういう舞台あいさつだったり、お客さんと直接会うのは私にとって初めてだったので、ずっと結衣さんにすがりついてました」と照れ笑い。和やかな新垣の声掛けで緊張がほぐれたのか早瀬は「びっくりしてます。すごい緊張してます。優しいお客さんたちで、すごくうれしいです。こんなに見てくれる人がいるんだと、この時点で感動してます」と朗らかな表情となっていた。

 本作は、人見知りな小説家の主人公・高代槙生(こうだい・まきお/新垣)が、事故で両親を失った中学生の姪・田汲朝(たくみ・あさ/早瀬)を引き取ることになったことから始まる同居譚。それぞれ癒えない傷を抱える2人は、なかなか理解し合えなかったが、丁寧に日々を重ね生活を育むうちに、家族とも異なった、かけがえのない関係になっていく。今、世界が必要としている、優しさの形を提示するヒューマンドラマとなる。

 イベントには、瀬田なつき監督も参加した。