大河ドラマ第65作で描くのは、戦国時代のど真ん中。
佳久創が演じる藤堂高虎は、秀長の重臣の一人。巨漢で知られ、初めは近江の大名・浅井長政に仕えるも、主君を変えて転々とする。秀長と出会い、武勇だけでなく学問も重要だと教えられ、算術・鉄砲・築城など多くを学ぶ。やがて頭角を現し、豊臣秀吉の中国攻めや賤ヶ岳の戦いなどにも参戦。前線で戦うだけでなく、兵站を任されるなど、知勇兼備の武将となる。築城名人としても知られる。
■オーディションを経て、藤堂高虎役のオファーを受けたときの率直なお気持ちをお願いします。
今回のオーディションでは普段以上に緊張しており、正直覚えていることは少なく、手ごたえなども感じる暇も無くてあっという間に終わってしまった印象でした。ですので数日後にマネージャーから直々に「大河ドラマ無事決まりました」と言われた時は、思わず「よっしゃー!」とガッツポーズをしました。
■高虎を演じるにあたっての意気込みをお願いします。
元々、藤堂高虎については主人をコロコロ変えていたという、少しネガティブな印象を持っていました。しかし色々と調べてみると、自分を正しく評価してくれて、仕えるに値する主人に精一杯尽くしていたという、むしろ情に熱く有能な武将であったという印象に変化しました。秀長に対しても、その人柄に惚れ込み、そして自分自身を評価してくれていたからこそ、精一杯努力し、結果的に右腕と呼ばれる存在になれたのではないかと想像しています。高虎は戦に出陣すれば、必ず戦果をあげると言って良いほど、屈強な武将であると同時に、築城の名人ともいわれるほどの頭脳も持ち合わせる人物です。『力強さ』だけではなく『知性』も感じられる高虎を演じられる様に挑んでいきたいです。
■高虎にゆかりの深い、奈良の皆さんに向けてメッセージをいただけると幸いです。
藤堂高虎が秀長とともに過ごした最後の地が、奈良・大和の地だったのではないかと思っています。秀長に寄り添い、多くを託された高虎にとって、大和納言と呼ばれるようになった秀長の領地は、主君との忘れがたい時間がたくさん詰まった場所だったんだろうと思います。