高校時代に受けたいじめを笑いで乗り越えた経験をもとにした半自伝小説『人生を変えたコント』が大反響のせいや。
幼少期は順風満帆。お笑いに熱意をもった先生から漫才を教えてもらい、「テレビ出たんですよ。小学校のときに2000人の前で漫才して」と、小学生にして完成度の高いコンビ漫才をテレビで披露したエピソードを披露。そんな当時の貴重な映像も大公開する。
中学生になっても周囲から「こんなおもろい奴がいるのか」と一目置かれ、生徒会長や部活のキャプテンも務め、自身も「絶頂期」と振り返る。学校外でもオリジナルの遊びを考えて公園に友人を集め、自分はMCとなって盛り上げる中心的存在だったという。
しかし、高校時代に事態は一変。せいやは入学式初日に「先生がなんかしゃべってても『いやいやそれ違うで~!』とかツッコんだりしてたんですよ。笑い取ろうとして。
同級生の扱いに負けず「いじめを受けてるとは思いたくない。“いじめ”やない、“イジられ”っていうことで、ずっとツッコミにいったりして」「折れたら終わりや」とどんな時も明るくふるまったせいやのエピソードに、しゃべくりメンバーは「すごいよ!」「よくやってたな」と感嘆する。一方、「1人で昼食」「脱毛症になった」とつらい日々は続く。しかし、1人で過ごしていたプールの裏での友人との出会いも。ある年の文化祭で、せいやに「これで変えなアカン!」と最大の転機が訪れる。スタジオには当時支えてくれた友人たちが登場。新証言の数々にせいやも驚く。
さらに、現在の相方・粗品と出会い、お笑いの道へ進んだせいやだったが「また逆境からのスタート」と、再び試練が立ちはだかる。その後、いかに悲願の『M-1』優勝をつかみ取ったのか。“どん底”を味わったせいやの奮闘と大逆転劇が明かされる。