今作は寺の境内で平日夜のみ営業する“ミッドナイト屋台”を舞台に神山演じる味覚を失ったスゴ腕シェフ・遠海翔太と、中村演じる味覚の鋭い落ちこぼれ僧侶・方丈輝元が、ひょんなことからタッグを組み、屋台を盛り上げるべく奔走するさまがオリジナル脚本で描かれる。
「何でも作ります」というお品書き目当てにやってきたお客の要望で焼き飯や味噌ラーメンなどに応えてきた翔太。およそフレンチからかけ離れたメニューを、翔太が試行錯誤しながらオリジナルの一品に仕上げる過程が見どころだ。だが、今回の第4話では、売れない芸人・健也(持田将史)とその彼女・恵美(村瀬紗英)のために翔太自身が考えた屋台めしを提供する。
1つめは、「カツレツ」。厚い豚肉を使ったとんかつではなく、肉を薄く延ばして軽やかに仕上げていく。オリーブオイルで揚げたり、ソースをかけたりとフレンチの技法が存分に活かされた一品。まさに翔太が本領発揮したといえるメニューだ。
もう1つは、「おにぎり」。たかがおにぎりと侮るなかれ、翔太の手にかかれば米を炊く際の水分量や浸水時間、研ぎ方など徹底的にこだわり、立派な料理へと仕上がる。「白米と海苔は最高のパートナー」と語る翔太。健也と恵美に食べてもらおうと考えたその想いとは何なのか…。
ちなみに神山が好きなおにぎりも、「塩むすびに海苔を巻いただけのシンプルなもの」なのだとか。
神山の役どころは、本場パリのレストランで修業を積んだフレンチのシェフ。神山はドラマに登場するメニューを、事前にフードコーディネーターから指導を受けながら調理。手順だけでなく、「プロらしく見える調理器具の持ち方」など細かな部分まで教わり、演技に活かしているという。勧められた包丁を自ら購入し、自宅に食材を持ち帰って、さらに練習を重ねているという。
中村は調理シーンを間近で見ているが「神山君が包丁を握っているシーンは本当に慣れている感じが出ていて、安心感がある」と太鼓判を押す。実際に焼き飯を作るシーンでも神山は軽々とフライパンを振っているが、調理経験がほぼない中村が真似してみたところ、「重っ!」と即座にギブアップ。ストイックな神山の調理シーンはドラマのほか、番組SNSにも練習風景などがアップされている。
そして先月、28歳の誕生日を迎えた中村。昼の休憩が終わり撮影再開というタイミングで、監督が皆を招集。
■第4話あらすじ
ある夜、翔太と輝元の屋台に、売れない芸人の健也が訪れる。ネタを披露するなどして盛り上がった後、健也は結婚を考えているという彼女・恵美の話を始める。
「彼女の実家が厳格で、認めてもらうために何としても今度のコンテストで優勝したい」と語る健也を熱く励ます輝元。しかし彼女の写真を見せてもらうと、表情が一変。実は恵美は昔、輝元と付き合っていて、実家が寺だからという理由で別れていたのだった。