オープニングは、中森本人によるモノローグでスタート。
その後、音楽史に名を刻む「レジェンド作家が手がけた名曲シリーズ」として、一青窈が、「北ウイング」を彼女ならではのアレンジと歌声で圧巻のパフォーマンス。更に、玉置浩二が手がけた「サザン・ウインド」では、影山が「セカンド・ラブ」とは対照的な明るさのある魅力を発揮。初期のヒットナンバーの連続で、会場が多いに盛り上がった中で登場したのは、この日のシークレットゲスト・韓国出身DJ&音楽プロデューサーのNight Tempoと、後藤真希だった。
Night Tempoが、海外のライブで盛り上がる曲として、中森13枚目のシングル「SOLITUDE」を、リアレンジ。この日初となる後藤とのセッションで、名作に新たな息吹を送り込んだ。更に、1986年発表の名盤『CRIMSON』より、Night Tempo feat.後藤真希、そしてミッツ・マングローブ率いる星屑スキャットが登場し、それぞれ「赤のエナメル」、「駅」をパフォーマンス。いずれも竹内まりやが手がけた2曲について、その魅力なども語られた。ライブ後半を迎えると、実は中森作品とゆかりの深い、杉山清貴が登場。
杉山の圧倒的なボーカルで、新たな輝きを放った明菜作品の世界。会場には拍手喝采が巻き起こった。「北ウイング」は、この日だけのスペシャルコラボレーションとして、途中から一青窈が飛び入り参加。見事なセッションが繰り広げられた。コンサートでは、杉山と中森作品の、興味深い関係性なども語られる。その後は「中森明菜ヒット曲オンパレード」と題して、玉井による「少女A」、星屑スキャットによる「TATTOO」、そして本編ラストは一青窈による「1/2の神話」という、まさにヒット曲三昧で本編が終了。会場からアンコールが鳴りやまぬなか出演者全員が登場し、今夜の感想を。
ここでまさかのビッグ・サプライズで、中森本人がバルコニー席に登場。会場に、どよめきと割れんばかりの歓声があふれかえる中、中森は優しい笑顔で会場の観客に手を振り続けていた。実は、ライブスタートからずっとコンサートを見ていたという中森から、観客と出演アーティストに感謝の言葉も語られ、熱気冷めやらぬままアンコール・メドレーへ。スタンディングオベーションの中、出演者全員で大ヒットナンバー「飾りじゃないのよ涙は」、「DESIRE-情熱-」を明菜への思いを込めて届け上げた。