「TIFFティーンズ映画教室2025」は、本格的な映画づくりに挑戦するワークショップ。プロの映画監督やスタッフとともに、プロット作りから撮影、編集など映画作りのすべての過程を中学生たち主体で進めていきます。特別講師として、メキシコの泉の神秘に迫ったドキュメンタリー『セノーテ』(2019年)や昨年の第37回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門に出品され、今年の第75回ベルリン国際映画祭フォーラム部門でも上映された、『Underground アンダーグラウンド』(現在公開中)などの作品で知られる小田香監督を迎え、東京ウィメンズプラザを拠点として、中学生がプロの映画監督や映画スタッフとともに本格的な映画づくりに挑戦。完成した作品は今年度の東京国際映画祭にてワールドプレミア上映する。
現在このワークショップの参加者を募集中。対象は中学生。応募の締め切りは7月6日まで。応募の方法はオーディション情報サイト「デビュー」に掲載されている。
◆特別講師プロフィール◆
小田香監督(おだ・かおり)監督
1987年大阪府生まれ。2013年、映画監督のタル・ベーラが陣頭指揮する若手映画作家育成プログラムであるfilm.factory(映画制作博士課程)に第1期生として参加し、2016年に同プログラムを修了。ボスニアの炭鉱を主題とした第一長編作品『鉱ARAGANE』(2015)が山形国際ドキュメンタリー映画祭・アジア千波万波部門にて特別賞を受賞。2017年、エッセイ映画『あの優しさへ』がライプティヒ国際ドキュメンタリー&アニメーション映画祭にてワールドプレミア上映。
◆コメント◆
赤いボタンをピッと押したら、なにかが撮れる!なんて簡単なんだろう。ボタンを押すだけで撮影できるのなら、じぶんにも映画みたいなものがつくれるかもしれない!20歳くらいで映画づくりを始めたとき、そんな風に思っていました。そしてそれは間違ってなかったです。上手くできなかったこと
のほうが多いですが、じゃあどうしたら良かったんだろうと考えたり、まわりの人たちに相談したりしながらコツコツ映画をつくってきました。「誰にも映画づくりを教えることはできない。外に出て、出会い、学びながらつくったらいい。じぶんを解き放ってあげること。」私が映画の学校でずっと言われてきたことです。