今年で3周年を迎える、ユニクロのTシャツ「UT」を通じ、平和のためにアクションする『PEACE FOR ALL』プロジェクトにて、新たにイチロー氏と俳優の役所広司がコラボレーターとして参加した。
イチロー氏がデザインに参加したTシャツは、真ん中に一つの扉のイラスト。「好きなことを見つけてとにかく、その扉を開いて、一歩進み出してほしいという思いでデザインした」との込めた思いを紹介。さらに、どっちに開くのか分からないようになっている絵についても「意味があって」と言い、「若い人たちには恐れることなく、どんと押してほしい。そして、人生経験のある人には覗きながら、考えながら一歩踏み出してほしい」と話した。
さらに、これから開けたい扉についても言及し、「実は最近料理するんですよ」と明かした。エプロン姿も「いまや制服。しっくり着てます!」と自身を見せた。料理を始めたのは「結婚してから20年、頑張ってくれた妻がいて、いつもご飯を待っている状態で、できるのはお皿を下げることくらい。この状態が続くのはいかがなものか。なにか一品でも作れたらいいなという思いが芽生えた」と振り返った。
そして、知人から料理を学ぶようになって、最初に覚えたのが、ローマの家庭料理で、パスタを使ったカチョ・エ・ペペだそう。
イベントには、近畿大学附属高等学校をはじめ約100人の学生が参加。代表する高校生と大学生3人が登壇し、イチロー氏とトークセッションを行った。さらに、政情不安や経済の混乱、食料難などによりペルーで暮らすベネズエラ難民の野球少年が動画で登場した。