今作は、11年間に及ぶ母の復讐と親子愛の壮大なストーリー。食品事故で愛娘・灯を失った母親・中越紘海(北川)が、事故を起こした惣菜店「YUKIデリ」の社長・結城旭(大森南朋)を恨み、旭の次女・萌子を誘拐した。
時が流れ、萌子は紘海の娘・美海(一色香澄)として育ち、中学生になった。紘海は、旭が取締役を務める会社に入社。旭の部下として一緒に働くなかで、紘海は旭が100%悪人と思えなくなり、旭が事故遺族へ贖罪する気持ちを持っていることを知った。そのさなか、紘海の正体が旭にバレた。
前回の第9話では、紘海が被害者遺族「皆川灯の母」として結城家を訪れ、旭が11年前の事故の真相を告白。一方、紘海の娘・美海に調査が及び、ラストでは美海本人が何かを勘づいた。
第10話では、ついに美海が、自分が紘海によって誘拐された子どもだと知ってしまい、同時に、旭も萌子が生きていること、そして誘拐犯が紘海であることを知る。物語はいよいよクライマックスへと突入する。
■北川景子 コメント全文
――ついにラスト2回の放送となりました。これまでの放送を終えて、今の心境をお聞かせください。
あと2回となってしまい寂しいです。撮影開始から、半年ほどこの作品に携わってきて、終わるのはさみしいですが、皆様にお届けできるのが楽しみです。
――周囲の反応・反響はいかがですか。北川さんに届いたメッセージで、うれしかったことはどんなものがありますか?
私や夫のママ友、パパ友内での視聴率がものすごく高く、「おもしろい」「先が気になる」「どうなるか教えて(笑)」と、よく言われます。「実際に子供を持っているからか、リアルな芝居だ」と、言っていただけたことはとてもうれしかったです。
――「涙を流すシーン」も多く、複雑な愛情表現など、大変な撮影シーンも多かったのではないかと思いますが、ご自身としてはいかがでしたか?これは忘れられないというシーンはありますか?
日々、大森さんを見つめたり、大森さんの家を見つめたり、灯を想ったり、美海が守りたかったり、忙しい感情でした。連ドラなので、順撮りも難しいので、毎シーン集中して、切り替えてやりました。1話で、娘を失ったあと、保育園で泣くところ、2話で萌子の首をしめようとするところは、本当につらく、忘れられません。
――座長として、全身全霊で役にも、作品の盛り上げにも取り組んでおられた印象があります。責任感の強さでしょうか。心がけたことやご本人の作品への想いを改めてお願いします。
脚本をいただき、「なんておもしろい作品なんだろう!」とワクワクし、キャスティングをお聞きし、「最高だ!」と思いました。
――撮影現場での思い出深いエピソードお教えください。
皆とても仲が良くて、いつも話していました。前室やロケの待機中に、皆さん明るかったこと(キャストもスタッフも)が、救いでした。夜にマックを食べていたら、監督に見られて…おもしろかったです。
――10話や今後の展開の見どころ、視聴者にメッセージをお願いします!
灯を失うことになった背景が明らかになった9話。旭、梨々子、そして江身子までもが自分自身の罪、過ちと向き合い、全てをさらけ出しました。紘海も、灯に対しての自責の念を、苦しい胸中で語りましたが…物語はいよいよクライマックスです。最愛の娘を失い、暗闇の中を生きるしかなかったはずの紘海の人生を、照らし続けてくれた美海と向き合うこと、犯した罪を省みること、紘海は母親としてどう行動するのか。行きつく先はどこなのか?ぜひ、ご覧ください。