「やっとこの日がきた」と胸を高鳴らせ、反響を聞かれると「友達でもう届いたよって連絡をくれた人もいますし家族は駅前に貼ってある大きなポスターを観てくれたり、さっきもヘアメイクさんが観ていて驚いていたり、『嘘がない』といってくれたのがうれしくて。他のみなさまの反応が楽しみです」とほほえむ。
タイトルはフランス語で“おてんば”。「フランスでは猫につける名前らしい。古川琴音の写真集ではあるけどスナップ写真のような、どこの国か、どう過ごしてきたかわからない写真集にしたいと、私じゃない女の子の名前がつけたいなって。私が猫好きなのでフランスでよくつけられる名前が気持ちにフィットしました」とこだわりを明かした。
お気に入りカットはどこか虚ろげに視線を向けた一枚。「映画祭と撮影を交互に繰り返すハードなスケジュールのなかで私の気持ちは混沌としていた。私のことを日本人ほど知られていないなかで常にあなたは何者なのですか、どういうことができるんですか、と問われるような気がして思い詰める瞬間もあった」と映画祭での日々を回想。
「この写真は疲れがピークに達していたとき。撮られた瞬間のことはなにも覚えていない。
映画祭での経験を経て今後の目標は「自分のおしりを叩くために言うんですけど英語を頑張りたい。お客さんとコミュニケーションをとる場面が多くてもどかしさを感じた。フランクフルト映画祭に参加したことで海外の扉になったかな。もっと英語を頑張って仕事にもプライベートにつなげていきたい」と奮い立っていった。