YouTube再生数430万回超えの「友近サスペンス劇場」をはじめ、80~90年代の映像で現代を表現するクリエイティブチーム「フィルムエスト」とタッグを組み届ける、フィルムエストにとっては初の長編地上波番組。
映像も芝居も1990年代のものに見えるのに、描かれているのは現代の社会問題――そんな時代が錯誤した、異色のシリーズである「架空名作劇場」。今回、放送されるのは、90年代当時、その熱い志で視聴者から根強い人気を集めたとされる「人情刑事 呉村安太郎」シリーズ。“ファンの間で語り継がれる”伝説の神回が2夜限定で“復活”する。「懐かしのあの名作が地上波に帰ってきた!」を疑似的に楽しめる作品となっている。
「人情刑事 呉村安太郎」は1987~2004年放送。刑事・呉村安太郎が、時代遅れとさげすまれながら、持ち前の「人情」で事件を解決に導き続けた往年の刑事ドラマ。主人公の呉村安太郎を演じたのが、昭和を代表する名優・加賀美勲(平子祐希)。呉村が通う高級バーのママ・大森真由美を演じたのが往年の大女優・三篠慶子(友近)。呉村が繰り出す人情ビンタとともに飛び出す名セリフ「これが人生。これぞ、人情」は、社会現象となり大きなブームを巻き起こしていた…という設定。
【役紹介・出演者コメント】
■平子祐希(アルコ&ピース)/加賀美勲(呉村安太郎)役
桜丘警察署の巡査部長、通称「呉さん」。妻を亡くし、高校生になる娘を男手ひとつで育てている。
<コメント>
今回は、“呉村安太郎という役を演じた加賀美勲という往年のスター俳優”を演じるという特殊な設定があったので、加賀美という俳優が、出身は青年座なのか俳優座なのか…、バックボーンは固めました。こだわったのは毛量と直毛。カツラですが、どうセットしていいのかという当時特有のこの毛の多さ、濃さというところにこだわりました。当時テレビを見ていた方には懐かしく、タイムマシーンのようにあの時代に戻れる作品、そしてその時代にまだ生まれていなかった方にとっては非常に新鮮で、エキサイティングな作品になっていると思います。
■友近/三篠慶子(大森真由美)役
事件を解決した後、各話のラストに呉村安太郎が必ず訪れている「スナックさつき」のママ。カウンターでしみじみとお酒をのむ呉村の横で話を聞きながら、テンポの良いやりとりをしてくれる“あの頃”の刑事ドラマに欠かせない存在。
<コメント>
刑事ドラマの最後に出てくるママさん役は、一度やってみたいなと思っていましたので、こういう形で出させていただき光栄です。あの頃の昭和のドラマが好きだった方は、まずこのパッケージや映像に食いついてくださるのではないでしょうか。“あるある“も満載で懐かしい気分になれると思います。でも、内容は現代のことを描いているので楽しく見ていただけると思います。
【あらすじ】
■8月11日放送:第1夜「殺人フードデリバリー!団地妻の秘密」
1993年。
■8月18日放送:第2夜「闇バイトが殺される!復讐のニセ老婆」
1993年のある夜、大学生が刺殺される事件が発生する。聞き込みの中で、カール・ルイス並みの速さで走る不審な老婆の情報が浮上。事件の鍵は被害者が握っていたグミと、5年前の闇バイトによる強盗事件――。厳しくも情に厚い呉村が、さえわたる推理で事件解決に奔走する!