俳優の小澤征悦が、毎夏恒例の日本テレビ系『24時間テレビ48』(30日、31日)内ドラマスペシャル『トットの欠落青春記』(30日後9:00ごろ)に出演することが9日、発表された。主人公・黒柳徹子(芦田愛菜)の父を演じる。


 今作は、黒柳の著作『トットの欠落帖』(新潮文庫刊)を原案として、黒柳が“NHK専属女優”となるまでの青春時代を描く。

きょう9日放送の『サタデーLIVEニュースジグザグ』の生放送では、黒柳の父・守綱(もりつな)役を小澤が演じることが発表された。守綱は、バイオリニストで終戦後もシベリアに抑留されたとうわさされていたが、徹子と妻・朝(尾野真千子)とは連絡がつかないまま。しかしある日、父の消息が判明して日本に帰って来ることになる。

 守綱を演じるにあたって、小澤は「黒柳徹子さんには公私共にお世話になっていますので、今回徹子さんのお父様、守綱さんの役のお話をいただいた時は、とてもうれしかったです。オファーを受けてからいろいろ調べたところ、自分の父が高校生のころ、守綱さんとお会いしていたことを知り(父の師匠である斉藤秀雄と守綱さんは当時、弦楽四重奏を奏でていた)、そこにもご縁を感じました。誰もが知る黒柳徹子さんの、その才能が開花するまでの時間を優しく、時に厳しく、見守ることができたらと思います」とコメントを寄せた。

 ドラマの舞台は、戦争が終わった直後の1946年から幕を開ける。子どものころから落ち着きがなく、興味のあることに夢中になると周りがまったく目に入らない、猪突猛進な行動力で女学生時代も数々のハプニングを起こしていた黒柳。それでも、バイオリニストである父の言葉「神様は、どんな人間にも、必ず、飛び抜けた才能を1つ与えてくださっている」を信じ、何か1つ、自分だけの才能を見つけようと、あらゆることに挑戦した。オペラ歌手、チェリスト、演出家、音楽評論家など、どれも“やりたいこと”ではあるが、“なりたい自分”ではなかった。

 母と父は、そんな黒柳を辛抱強く見守り続けた。
やがて黒柳は、たった1つの大きな夢を見つける。それは女優になることでも、タレントになることでもなかった。日本史上初のテレビ女優・黒柳はいかにして誕生したのか、どのように道を切り拓いたのか。挫折しても失敗しても、自分探しを諦めずに夢をかなえた黒柳徹子の半生を描く。

 1978年から続く同番組の今年のテーマは「あなたのことを教えて」。チャリティーパートナーが、災害復興や障がい者支援など、それぞれのテーマで企画に参加し、チャリティーの輪を広げる。一人ひとりが強い想いを胸に、等身大の目線で現地取材に取り組む。総合司会は、上田晋也、羽鳥慎一、水卜アナが担当。チャリティーパートナーは、King & Prince、志尊淳、長嶋一茂、浜辺美波、氷川きよし、やす子が務める。
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