本作は、病気を診るだけでなく、心や生活背景をもとに患者にとっての最善を見つけ出し、生き方そのものに手を差し伸べる19番目の新領域・総合診療医を描く新しいヒューマン医療エンターテインメント。
肺がんのステージ4と診断された半田辰(はんだ・たつ)役を数々の映画やドラマで存在感を放つ名優の石橋蓮司が演じる。そして辰と同居している次男・龍二(りゅうじ)役には演技力に定評がある俳優の今野浩喜、辰の長男・竜一郎(りゅういちろう)役を舞台を中心に映画やドラマなど数多くの作品で幅広く活躍する近藤公園が演じる。さらに辰の孫役で、金曜ドラマ『#家族募集します』(2021年)で主人公の息子を演じた佐藤遙灯と、火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(2024年)での愛らしい演技が記憶に新しい倉田瑛茉が出演する。
石橋演じる辰は10代の頃から大工の仕事を続け、50年近くがむしゃらに働いて生きてきた。そんな辰を、肺がんという病が襲った。辰本人は静かに人生の終わりを受け入れ、積極的な治療は望まず在宅ケアを希望する。そして、「かっこよく死にたい」と言う。そんな父を前に、次男であり弟子でもある大工の龍二と、離れて暮らす長男の竜一郎は、それぞれ複雑な想いを抱え、葛藤する。
第6話では、徳重の指導のもと、滝野(小芝風花)は医師として初めてのターミナルケア(終末期医療)を担当する。これまで医師として患者の“これから”を願ってきた滝野は、旅立ちを前にした辰本人の最後の願いと、見送る家族の複雑な想いや葛藤に触れ、医師として自分に何ができるのかと悩む。命と向き合う中で、はたして滝野は辰と半田一家の“最期への旅路”を、どう“診る”のか。
■第6話のあらすじ
内科から相談を受け、在宅ケアを望む患者の訪問診療を受け持つことになった総合診療科。徳重(松本潤)は、滝野(小芝風花)に担当を任せることを決める。滝野にとっては初めてのターミナルケア(終末期医療)だ。
患者は、肺がんステージ4と診断された半田辰(石橋蓮司)。静かに人生の終わりを受け入れている辰は、滝野に「かっこよく死にたい」と自らの希望を伝える。一方で辰と同居している次男の龍二(今野浩喜)と、離れて暮らす長男の竜一郎(近藤公園)の、それぞれの複雑な想いを知る滝野。患者本人の願いと、その家族たちの葛藤を前に、滝野は医師として自分に何ができるのかと思い悩む。
その頃、魚虎総合病院の院長室に一人の訪問者が。それは徳重に内緒で島からやってきた赤池(田中泯)で……?