3人とも30代ながら中学1年生を演じることに、上遠野は「そこまで中学生らしくしなきゃを考えてやってない」とし、佐野も「むしろそれをお芝居に活かす。
衣装では上遠野と佐野は中学生らしいファッションをしているが「俺、サーファーとかに見えますか?」と確認。上遠野は「でも始まったらびっくりしますよ。本当にかわいらしい。今は等身大ですから」と太鼓判。田中は役作りでは「髪を切った。それくらいです。今すぐこうやりたい(かきあげる)」と紹介する。佐野から「いつ前髪を崩そうか」を画策していることが明かされると田中は「すっごくじゃまです。若くみえるようにってことですね。自分でやったらオールバックにしちゃう」とはにかんだ。
原作は、1985年に宗田理氏により書き下ろされた『ぼくらの七日間戦争』(角川文庫・角川つばさ文庫)。
中学1年生の生徒たちは、大人たちの理不尽な管理や押しつけに反発し、夏休み初日に突如姿を消す。彼らがたてこもったのは、廃工場。そこで「大人への反乱」を掲げ、七日間にわたる自由な生活を始める。やがて学校や親たちが騒ぎ始め、マスコミや警察も巻き込んだ騒動に発展。仲間との絆や自分たちの信念、大人との対立を通じて、子どもたちは成長していく。大人社会への痛烈なメッセージと少年少女の冒険心が光る青春群像劇。