仲間が訪れたのは、東京・青梅市。実は震災直後、使われていなかった青梅のキャンパスを借りて、石川県輪島市の日本航空高等学校石川のおよそ600人の生徒が能登を離れて生活をすることになった。現在ではおよそ300人が能登キャンパスに戻れず、今回訪れた書道部も能登に戻るめどはたっていない。
そんな書道部の生徒たちが青春をかけて取り組んでいるのが、大きな紙に音楽・踊りなどをあわせながら書いていく「書道パフォーマンス」。かつては地元の能登のイベントでもパフォーマンスを披露していたが、震災によってその機会はほぼなくなってしまった。
震災を経て、生徒たちの青春時代は、いやおうなく、夢に描いていたものとは違う形に。けれど、いつかまたあの美しい能登に…。復興を願いながら、毎日を頑張る生徒たちの想いに仲間がよりそい、両国・国技館で、全国の、そして能登に暮らすすべての人々に、ともに書道パフォーマンスを行う。