俳優の大野いとが25日、東京グローブ座で舞台『ある日、ある時、ない男。』の公開ゲネプロ&初日前会見に参加した。


 大野は「ゲネプロが終わりまして少しホッとしている気持ちもありますが、まだまだ緊張が残っています。本当に皆さん、裏で走り回ったりしている。すごく体力が必要な舞台でもある」と明かす。「この作品は温かい物語になっている。この作品のメッセージが伝えられるように演じられたら」と意気込んだ。

 また、作品にちなんで、ツイてないエピソードを話すことに。大野は「私、パン屋めぐりが好きなんです。遠くのパン屋さんまで買いに行ったんですけど、臨時休業だった…。ちゃんとSNSのお店の情報をチェックしなくちゃなと思いました」とキュートなエピソードを披露していた。

 会見には、高地優吾(※高=はしごだか/SixTONES)、森永悠希、オラキオ、佐藤仁美、片桐仁、西田征史氏も参加した。

 今作は舞台『正しいロックバンドの作り方 夏』(2020年)やミュージカル『SUNNY』(23年)、ドラマ『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(22年)、スペシャルドラマ『必殺仕事人』(23年)、映画『泥棒役者』(17年)などジャンルを問わず多くの作品の脚本や演出を手掛ける西田征史氏の完全オリジナルストーリーで、自身の演出により上演する。

 ある日思いがけず2000万円の取引を知った、何をやってもうまくいかない男・良介(高地)は親友にそそのかされて横取りを決意し周りを巻き込み大騒動に…ついてない男は人生を変えることができるのか。
高地と西田氏の初タッグで届けるドタバタコメディとなる。

 同舞台は、26日から9月16日までの東京グローブ座で。その後、大阪、福岡でも順次上演される。

■あらすじ
運もない。お金もない。夢も希望もほとんどない―そんな車谷良介が暮らす街に、巨大ショッピングモールがオープンする。浮足立った住民たちの高揚した空気が街に満ちる中、彼の耳に飛び込んできたのは、“一攫千金の情報”だった。藁にもすがる思いで、親友の土居を巻き込み、人生の一発逆転をかけて動き出すのだが……。
果たして良介は、千載一遇のチャンスをつかみ、冴えない日常から抜け出すことができるのか?ショッピングモールを舞台に、懸命に生きる人々が織りなす群像喜劇の幕が上がる。
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