今作は、長江俊和氏による同名小説、シリーズ累計35万部を突破する“禁止”シリーズの中の1作となる『恋愛禁止』(角川ホラー文庫/KADOKAWA刊)が原作。長江氏自ら演出も務め、物語に完全オリジナル要素を加え、原作とは違う予測不能な展開で結末を迎える、恋愛ホラーサスペンスを描く。
郷田肇(渡邊圭祐)のBARで錯乱した女性の動画を見てしまった津坂瑞帆(伊原)は、恐怖で店を飛び出す。逃げるように帰宅した瑞帆だったが、郷田から届いたショートメール「リビングの絵画の裏」に言葉を失う。自宅リビングの絵画の裏側を見てみると、そこには小型カメラが付いていた。しかも違う場所にも複数カメラが仕掛けられており、瑞帆はがく然とする。
以前、郷田から「貴方の運命を弄ぶ人物は、樋口麻土香さんではありません」と告げられていた瑞帆は、夫・津坂慎也(佐藤大樹)に疑いの目を向ける。何を信じたら良いのか、何を信じたらいけないのかがわからなくなっていた。
一方、郷田の店から飛び出していく瑞帆を目撃していた慎也は、瑞帆と郷田の接点に密かな疑念を抱いていた。瑞帆が出て行った後、店に入り郷田を訪ねる慎也。「この店に瑞帆は来たことがあるか?」を尋ねると、郷田は「ここにはありませんね」とほほ笑みながら答えるのだった。
その頃、ある場所で正体不明の遺体が発見される。