道頓堀エリアにある大阪松竹座ビルは、1923年(大正12年)に活動写真館(映画館)として開業、97年(平成9年)には演劇の劇場として新開場し、多彩な興行を続けてきた。
関西初の本格的な洋式劇場であり、ネオ・ルネッサンス様式の特徴的な正面ファサードで、空襲も乗り越えるなど、道頓堀のシンボルの一つとして愛されてきた。歌舞伎から関西ジュニアの公演まで、多彩な演目を上演する。
松竹は「これも偏に長年に亘りご贔屓ご愛顧下さった皆々様のご恩情の賜物と心より厚く御礼申し上げます」とした上で、「なお、閉館後の建物の計画は検討を進めており現時点では未定です。方針が決まり次第発表させていただきますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」と伝えた。
さらに「また、劇場としての大阪松竹座は興行を一旦終了することになりますが、大阪における歌舞伎をはじめとする多彩なラインナップは場所を変えて様々な劇場やホールでの興行を継続してまいります。皆様にはご不便をおかけしますが、準備が整い次第、詳細は順次発表してまいりますので、しばらくお待ちくださいますよう重ねてお願い申し上げます」とした。