今作はコメディ作家、ニール・サイモン氏による“B・B三部作”と呼ばれる自伝的作品のひとつ。2021年上演の“B・B三部作”『ブライトン・ビーチ回顧録』では、ブライトン・ビーチで暮らす少年・ユージン(佐藤)とその家族の日々を生き生きと描き出し、今作では演出家・小山ゆうな氏との再タッグで完結編『ブロードウェイ・バウンド』を届ける。
23歳となった主人公ユージンを中心に、登場人物たちが抱える葛藤や希望、日常の中で織りなす人間模様が圧倒的な筆致で描かれた名作。ユージンの母親・ケイトに松下由樹、父親・ジャックに神保悟志、兄・スタンリーに入野自由、さらに今作から叔母・ブランチ役の小島聖、祖父・ベン役の浅野和之も参加した。
そんななか、佐藤が座長ぶりの心がけを聞かれ「座長というほどできているわけでもないですし、自分でキャストのひとりだと思っている」と謙虚な姿勢。「主役としていただいていることで現場が楽しくなればいいな。みなさんからの差し入れもおいしいものばかりで支えられている」と感謝した。
「自分として引っ張っている感覚はないんですけど…もしあったら(笑)」と共演者をと覗き見ながら、自分のエピソードを聞くと浅野は「なんかあったっけ」とおとぼけ。「(差し入れは)1回だけ出してます。これから楽しみにしてください。わたしてないみたいになっちゃう」と焦り気味。「これからです!これから豪華なものを出します!」と約束していた。