SUPER EIGHTの横山裕が11日、大阪・「EXPO アリーナ「Matsuri」」で開催されたスペシャルイベント『横山万博』を大雨の影響による交通機関の乱れから欠席した。横山を慕うSTARTO ENTERTAINMENT関西出身アーティストで構成された“横山会”による同イベントだが、当の本人は不在のまま7人のメンバーが会場を盛り上げ、途中、横山はテレビ電話で出演した。


 「横山会」のメンバーはWEST.の小瀧望桐山照史濱田崇裕(※濱=異体字)、なにわ男子大橋和也藤原丈一郎、Aぇ! groupの小島健、佐野晶哉ら。YouTubeチャンネルでのコラボ動画が3本で1700万再生を超えるなどファンの間では話題を呼んでいる。

 先輩・後輩の会話から派生したBBQが、いつの間にか万博でイベントをするというビッグプロジェクトに発展。しかも、万博会場のある此花区は横山が生まれ育った地でもあるのだ。「地元で行われる世界的イベントに、横山を慕う後輩たちと共に立つ」というなんともエモーショナルなシチュエーションが完成した。

 しかし、当日は気象庁が記録的短時間大雨情報を発表するほどの雨の影響で交通機関が乱れ、横山と桐山、濱田、小瀧が東京で足止め状態に。直前のYouTube生配信では藤原、大橋、小島、佐野が笑いを交えながら頼もしくカバーするなか、WEST.の3人が滑り込み出演に成功。あとは横山の到着を願い開演の時間を待つことに。

 開演時間は30分遅らせたものの、横山をのせた飛行機は機材トラブルにより公演時間内の到着は絶望的に。すでに会場入りしている7人のみでステージに立つと「主がいないですね」(佐野)、「横山万博なのに!」(藤原)とイジリながら、ファンを悲しませないようにトークで和ませる気遣いも。

 すると途中、横山からのテレビ電話が。会場のモニターにスマートフォン越しの横山が映し出されると、「間に合わんかった。
(『24時間テレビ』のマラソンでフィナーレに間に合った)あの俺が間に合わんのやで?」と悔しがる姿に客席も横山会のメンバーも爆笑となった。

 さらに「盛り上げてほしいねんけど、俺おらんのに盛り上がるのもいやなんよ」と駄々をこねながらも「みなさん、本当にごめんなさい!」「またリベンジさせてください!」と伝えると、会場から温かい拍手が起こっていた。

 ちなみに、「歌うま王選手権」は、濱田が「象」(SUPER EIGHT)、大橋が「くしゃみ」(テゴマス)、佐野が「きみへのメロディー」(WEST.)を披露し、それぞれが高得点を叩きだす高レベルの戦いを見せる。そんな真剣勝負がつづく中、小島はステージを縦横無尽に動き、会場を巻き込みながら「LOVE YOU ONLY」(TOKIO)を熱唱。4人の中では最下位となったが、小島のカラオケを楽しみにしていた横山からは、「俺の中では100点」とテキストメッセージが届いた。

 後半は、くじで選ばれたメンバーが考えるランキングを、みんなで予想するというバラエティー企画。今回は藤原が横山会の中の「男前ランキング」を考え、それぞれが自分の順位を予想。わちゃわちゃのやりとりや、愛あるディスり合いに会場の笑いも絶えなかった。藤原の選んだ1位はもちろん横山。配信を見ている横山へカメラ越しに「大好き」と想いを伝えると、横山からも「俺も大好き」とスマホ上でメッセージが。そんな公開告白に、客席にほっこりした空気が漂った。

思わぬハプニングが重なった今回のイベント。
もちろんメンバーたちの悔しさや観客への思いは残るが、だからこその一体感と温かさが会場にあふれ、どんな状況でも成立させるチーム関西の底力が証明された。絶対絶命のピンチを笑いに変え、なにくそと前に進む。横山の背中を見て育ってきた後輩たちの姿には、関西に脈々と受け継がれてきたDNAが確実に存在していた。今回かなわなかった“全員そろっての横山会”は、リベンジに期待が高まる。

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