作家・君嶋彼方氏のデビュー作を実写化。
そこから15年、一度も元に戻ることのなかった2人。高校時代、陸にプロレス技をかけてじゃれていた田崎と陸の、初々しくもぎこちない初恋など、彼らにしかわからない秘密を共有しながら、30歳までさまざまな出来事を経験していく。そんな日々が続く中、30歳になった夏、突然まなみが問いかける。「もし、元に戻る方法がわかったって言ったら、どうする?」。
高校1年生の夏に入れ替わってから、高校を卒業しそれぞれの道を歩むことになる陸とまなみ。大学に進学した2人は久しぶりに地元に戻り、同窓会に参加することに。その同窓会には陸の親友であり、高校時代は3人で多くの時間を過ごした、田崎の姿が。入れ替わった直後も、変わらず接してくれた田崎。
元々は親友同士ということもあり、中身の相性はバッチリでありながら、さらに大人の女性として魅力的になったまなみ(陸)の姿に惹(ひ)かれていき、積極的にアプローチしていく田崎に戸惑う陸。
2人がいつもの喫茶店「異邦人」でお互いの恋愛話に花を咲かせる一幕もあわせて解禁。2人で話すときだけ出てしまう、入れ替わる前の15歳の陸の足の開き方や、まなみのびっくりする仕草など、芳根と高橋のこだわりの所作が細部に光る。
原作者の君嶋氏は、「陸とまなみに関しては、恋愛はもちろん普通の友だちとも違う、既存の言葉では言い表せないような関係として書きました」と2人の関係性を捉えており、そんな2人が一緒に経験することになる元親友との初恋…どんな結末となるのか。