動画配信サービス「Netflix」で9月25日から配信が始まった人気シリーズ『今際の国のアリス』シーズン3。Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)で2位を獲得、世界87の国と地域でTOP10入りを果たした。
さらにシーズン1もグローバルTOP10で7位を獲得。日本のNetflix週間シリーズTOP10では、シーズン3が1位、シーズン1が7位、シーズン2が9位に入る反響を呼んでいる。

 本作は麻生羽呂氏のコミックを原作に、命懸けの“げぇむ”に挑む若者たちを描いたサバイバルドラマ。シーズン2のラストで示された最後のトランプ「JOKER」をきっかけに、主人公のアリス(山崎賢人※崎=たつさき)とウサギ(土屋太鳳)が再び「今際の国」に足を踏み入れ、離れ離れになりながらも、新たに出会った仲間とともに、命懸けの“げぇむ”に挑む姿が描かれていく。

 新シーズンは原作の世界観を土台にしたオリジナルストーリーで展開される。もちろん、登場人物たちが否応なく挑まされる、命がけの不条理な“げぇむ”は健在。“げぇむ”提示されるトランプのマークと数字が、その内容やクリアの難易度を示し、知力・体力・チームワークといったあらゆる能力を総動員して生き残らなければならない。ルールは“げぇむ”ごとに異なり、たった一度の失敗が容赦ない“死”を意味する。

 今シーズンで登場する新たな“げぇむ”は全8種類。そのうち、原作から登場するのは「おみくじ」と「暴走でんしゃ」の2つだけで、残る6つは本作のために完全オリジナルとして構築された。

 オリジナルの“げぇむ”を作り出すにあたり、制作チームは毎回、ロケ地探しから着想を得るという。撮影時期に使用可能でありながら、これまで映像作品でほとんど使われてこなかった空間を探し出し、その場所にふさわしい“げぇむ”を逆算的に構築していくのだ。


 その中でも原作で最初に登場する「おみくじ」は、シーズン1を制作する際に最初の“げぇむ”が「おみくじ」では海外の人には仕組みがよくわからないのではないか、という判断で採用を見送ったという。しかし佐藤監督が「視聴者はシーズン2までのファンタジーを見ているので違和感なく見られると思います」とシーズン3では「おみくじ」を最初にやりたいという意向を示し、シリーズ開始から5年が経った今だからこそ実写化され、アリスが今際の国に戻り、最初に立ち向かう試練として描かれる。

 とはいえ、「おみくじ」では容赦なく降り注ぐ1億本の火矢の描写が肝となった。誰も見たことがない光景の映像表現は難航したが、本作のCGで一番時間をかけて制作された。そのためこれまで誰も目にしたことのない圧巻の映像表現となっており、今シーズンの幕開けを告げるにふさわしいシーンとなっている。

 今回解禁された場面写真では、その1億本の火矢が容赦なく降り注ぐ緊迫の瞬間をはじめ、東京タワーにぶら下がる人影や、サイコロの出目によって未来の自分の運命が強制的に決められてしまう「ミライすごろく」など参加者を極限まで追い詰める“げぇむ”のシーンが切り取られており、生き残りを懸けた戦いはこれまで以上に苛烈さを増していることが一目でわかる。

 そしてこの過酷なげぇむに再び挑むこととなったアリスとウサギ。アリスがウサギを強く抱きしめながらぐっと何かをこらえるような表情を抑えたカット、そして電話をするウサギの目に一筋の涙が零れる意味深な2枚も解禁された。命懸けの“げぇむ”の行方と、二人の再会の行方から目が離せない。
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