ケンドリック・ラマーとSZAによる全世界スタジアムツアー『Grand National Tour』が、14日のオーストラリア・ゴールドコースト公演をもってフィナーレを迎えた。8ヶ月にわたり開催された同ツアーは、北米、南米、ヨーロッパ、オセアニアを巡る全47公演の大規模な共同ツアーとなった。


 ツアーは4月19日にアメリカ・ミネアポリスで開幕。初日には約5万人の観客を動員し、チケットは即ソールドアウトとなった。ステージではケンドリックの最新アルバム『GNX』、SZAの最新作『LANA』を軸に、両者の代表曲から最新ヒットまでが織り交ぜられた構成となっており、SNS上では公演中から現地の模様が多数投稿され、世界中の音楽ファンの注目を集めた。

 公演は両者がブロックごとに交互に登場しながらも、「30 For 30」「Doves in the Wind」「All The Stars」などのコラボレーション曲ではともにステージに立ち、唯一無二のパフォーマンスを展開。観客を熱狂させるツアーならではの構成となっていた。

 SZAは8月9日のスウェーデン・ストックホルム公演をもってツアーを離れたが、ツアー終了を記念して全50曲、3時間30分超におよぶセットリストプレイリストが公開された。プレイリストには「Not Like Us」「tv off」「HUMBLE.」(ケンドリック)、「Snooze」「Kill Bill」「Good Days」(SZA)といったヒット曲が網羅されており、両者のベストアルバムのような内容となっている。

 全公演を通じて、『Grand National Tour』は世界中のファンにとって忘れられない体験をもたらし、2025年の音楽シーンを象徴するツアーのひとつとして語り継がれることになりそうだ。
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