『マッカートニーIII』(2020年)から5年半ぶりとなる新作は、初めて語られる貴重な思い出についての曲や新たに生まれたラブソングを収録。ポールの人生と現代のポピュラー文化の基礎を形作った形成期を振り返り、自分自身の物語を語る、キャリア史上最も内省的なアルバムとなっている。戦後のリヴァプールでの幼少期、両親の逆境力、ビートルマニアよりはるか以前のジョージ・ハリスンとジョン・レノンとの冒険についてオープンに書き、リスナーをリヴァプールの思い出、すべての始まりに導く。
ウイングスのスタイルのロック、ザ・ビートルズのスタイルのハーモニー、マッカートニーのスタイルのグルーヴ、控えめで親密な表現、メロディが主導するストーリーテリング、キャラクターを描いた曲など、ポールの幅広い音楽性を示すさまざまな楽器やスタイルが取り入れられている。
同アルバムの予告トレーラー映像と、先行トラック「デイズ・ウィ・レフト・ビハインド」(Days We Left Behind)が配信開始している。トレーラー映像の冒頭では、ポールが「人生を振り返ると『えっ、僕ら本当にあんなことしたっけ?』って、あの頃の記憶が次々と蘇ってくる。なんだか、まるで夢のようなんだ」と語っている。
アルバムタイトルは「デイズ・ウィ・レフト・ビハインド」に由来しており、ポールは「これは僕にとってまさに”思い出の歌”だ。アルバムタイトルの『ダンジョン・レインの少年たち』はこの曲の歌詞からきている。過去に置いてきた日々について考えていた。ただ過去について書いているだけではないかと思うことがよくあるが、ではほかに何について書けるのだろう、とも思う。これはリヴァプールのたくさんの思い出だ。途中にはジョンとフォースリン・ロード、かつて僕が住んでいた通りについての部分もある。ダンジョン・レインはその近くにある。僕はスピークという労働者階級の地域に住んでいた。ほとんど何も持っていなかったが、それは問題ではなかった。まわりの人たちは素晴らしかったし、自分たちが何も持っていないことにすら気づいていなかった」と語っている。
アルバムの制作は、5年前にポールがプロデューサーのアンドリュー・ワットと紅茶を飲みながらアイデア交換をしたことから始まったという。そのときギターを弾いていたポールは、世界で最も成功している現役のソングライターである彼でさえ認識できないコードに偶然出会ったそう。持ち前の実験精神に突き動かされ、音をひとつ、またひとつと変えていき、3コード進行が完成。このセッションからアルバムの1曲目「アズ・ユー・ライ・ゼア」(As You Lie There)が生まれたという。
ポールの多忙なスケジュールにより、アルバムは5年間にわたるワールドツアーの合間をぬって、ロサンゼルスとサセックスを行き来しながら、タイトで効率的なセッションで録音された。レコードレーベルからのプレッシャーや締切の設定はなく、2人は自分たちのタイムラインに沿って満足のいく形でアルバムを完成させることができたという。
■収録曲
1. As You Lie There アズ・ユー・ライ・ゼア
2. Lost Horizon ロスト・ホライズン
3. Days We Left Behind デイズ・ウィ・レフト・ビハインド
4. Ripples in a Pond リップルズ・イン・ア・ポンド
5. Mountain Top マウンテン・トップ
6. Down South ダウン・サウス
7. We Two ウィ・トゥー
8. Come Inside カム・インサイド
9. Never Know ネヴァー・ノウ
10. Home To Us ホーム・トゥ・アス
11. Life Can Be Hard ライフ・キャン・ビー・ハード
12. First Star of the Night ファースト・スター・オブ・ザ・ナイト
13. Sailsman Saint セイルズマン・セイント
14. Momma Gets By ママ・ゲッツ・バイ


![VVS (初回盤) (BD) [Blu-ray]](https://m.media-amazon.com/images/I/51lAumaB-aL._SL500_.jpg)








