Kis-My-Ft2の宮田俊哉が、19日放送のテレビアニメ『ポケットモンスター』(公式略称:アニポケ 毎週金曜 後6:55)第141話「READY GO!ユナイトバトル!!」にゲスト声優として出演した。一貫して“本当に好きなものを好きと言う”姿勢を貫き、「ポケモンユナイトアジアチャンピオンズリーグ 2026」大会応援リーダーに続いて、念願のアニポケ出演を果たした宮田。
「好き」を言葉にし続けたことで見えた手応えや、アフレコ現場で実感した声優としての現在地、そして“好き”を仕事にする責任と重圧について、“平成のオタク”を自称する宮田が熱く語った。

 第141話は『ポケモンユナイト』とのコラボエピソードとなり、宮田は人気と実力を兼ね備えたユナイトバトルのアイドルチーム「シャイニングオーシャンズ」のリーダーを演じた。

◆アニポケのアフレコで実感した、“好き”だけでは届かない難しさ

――実際にアフレコをしてみていかがでしたか?

宮田:すごく楽しかったです。その一方で、お芝居として、ポケモンと意思疎通して、自分の相棒であるネギガナイトに指示を出すというのは、難しさもありました。

 ユナイトバトルって、いろんなポケモンが同時に動いているゲームなんですよね。その中で、誰を見ているのかによっても、お芝居が変わってくる。「今の感じだったらネギガナイトは動かないよね」「視線はもうちょっと上を見た方がいい」「上を見るだけじゃなくて、上を見た先も見えてないと、ちゃんと成立しないよ」とディレクションしていただいて、何度もやらせてもらいました。

 ネギガナイトを見ているのか、全体を見ているのか、戦っている相手を見ているのか。目線1つで気持ちの伝わり方が変わるんです。さらに、顎を引いてしゃべるのと、顎を上げてしゃべるのでも発声が変わってくる。

 三間(雅文)音響監督が作品作りに対してすごく真っ直ぐで、ピュアな気持ちをもってらっしゃる。僕はすごく好きです。
僕はアニメの声のお仕事をやらせてもらえるようになってまだ数年なので、自分に足りないものがたくさんある。そうやって指導してくださることに愛の強さを感じました。

 試行錯誤しているときの方が、結果的にいい芝居になっている気もするんです。画に合わせるだけじゃなくて、その画が見ているものや聞いている音をちゃんと意識して…という感じだったので、すごく没入できたなと思います。

――今回は学びも多かったんですね。

宮田:はい、一皮むけちゃいました(笑)。

――「好き」を言葉にし続けてきたことが、今の声優活動にもつながっているように感じます。

 宮田:最初はずっと「アニメが好き」と言葉にして言っていたら、だんだんアニメが好きな友達が増えていって、気づいたら好きなものに囲まれているような環境ができていたという感じですね。だからきっと言霊って本当にあるんだろうなと思っています。

 あと、自分が“これは誰にも負けない”と思うのは、「縁」かなと思っています。声優としての師匠である浪川大輔さんとの出会いも本当にたまたまだったし、人に恵まれていると言ったら世界一なんじゃないかなと思います。

――そもそも、宮田さんがアニメに深くハマるきっかけは、事務所の先輩である堂本光一さんの舞台『Endless SHOCK』に出演してテレビを買ったことだったんですよね。


宮田:中学3年生のときに、大勢のジュニアの1人として夜公演だけ出られることになって、約1ヶ月、毎日帝国劇場に通っていたんです。そのときに、出演料のような形で本当に少しだけお金をいただけて、テレビデオを買いました。こんな分厚いやつですよ(大きさをジェスチャーで表現しながら)。

 それを自分の部屋に置いて、夜に観ていたら、「待って、なんか夜にアニメやってんじゃん!」みたいな。「夕方と日曜の朝じゃないの?」「夜中にやってるんだ」というのが深夜アニメとの出会いだったんですよね。放送されていたアニメのタイトルとかも何にも覚えていないんすけど、夜更かし楽しかったな。当時のことは、実家に帰ると思い出します。今はテレビデオじゃないけど、親父も同じ場所で同じように寝転がってテレビを見てるから(笑)、“俺らやっぱ親子だな”って。

◆自信をもつことも“責任”

――声優に初挑戦したときには、映画公開前のインタビューで、関係者の間でも好評であったこととは裏腹に「手応えがないんです。今回の声優の仕事に限らず、レコーディングなど含めいつもそうなのですが、手応えというのがよく感じられない」とお話されていました。それからいろいろなアニメ作品に出演されて、手応えを感じられるようになりましたか。

宮田:自分はそれまで視聴者としてアニメを観るだけでした。
だからアニメを映画館で観て、スピーカーから自分の声がするという違和感がすごくあったんですけど、いろんな方に「すごく良かった」って言ってもらえて、“じゃあよかったんだ”と思えたんです。

 “これはうまくいったな”みたいな感覚って、まだあんまりないかもしれない。でも、だからきっと“もっとやりたい”って思えるのかも。以前、番組で真田広之さんに取材させていただいたとき、「満足してないから、いくつになっても作り続けて、やり続けてるんだ」とおっしゃっていて、すごく感銘を受けました。

 …今自分の言葉のように言いながら、「あ、これ待って、俺真田さんがおっしゃっていたこと言ってるな」と思ったので白状しました(笑)。

――当時は「ドラマや歌は全部自分で表現していて、声を出すのも見られている姿も自分次第なのですが、声優の仕事は、アニメーション映像に対して演技をするので、表情は自分で作れないことに気づきました」とも話されていましたが、表現の違いもある中で、声優としてのお芝居に慣れてきましたか。

宮田:とても楽しいです。アフレコでの声のお芝居が良かったら、「じゃあ画を合わせよう」としてくださることもあって、自由に演じられる余裕は少し出てきたのかな、なんて勝手に思ってるけど…まだ駆け出しのひよっこなので。

――声優初挑戦から約6年、いまではテレビアニメで主演を務めるまでになりました。自信もついてきたのでは?

宮田:もちろん気持ちとしては、常にチャレンジャーの気持ちでいろいろな現場に行きたいなと思っている反面、自信を持っていなかったら、声優を目指して専門学校とかに通っている学生の方々に申し訳ないよなと思うんです。主人公をやっているんだから、もっと自信持ってやらなきゃ、と。でも自惚れているというわけではなくて、自信は自分がこの作品に関わる上での「責任」として持ってないといけないなと思うんです。
…これは自分の言葉です(笑)。

◆“好き”を仕事にする重圧

――以前も、「あまり好きではないことを『好き』として語りたくない気持ちがあるんです」「『仕事に繋がるから、このアニメを観よう』という邪(よこしま)な目線でアニメを観ていませんね(笑)」とも話されていました。“好き”を仕事にしている今、いちばん大切にしていることは?

宮田:それは今でも嫌だなと思います。俺は本当に好きな作品を観て、好きなものを「好き」と発信し続けてきたので、「これ流行ってるからこれ観よう」みたいなのはちょっと嫌ですね。平成のオタクなんですよ(笑)。

一つひとつ責任を持ちたいんです。その中で、自分がすごく楽しいと思ってやっていることほど、重圧があるんじゃないかなとも思っています。

■テレビアニメ『ポケットモンスター』放送情報
テレ東系にて毎週金曜よる6時55分から放送中
※一部地域では放送日時が異なります。

(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon
編集部おすすめ