本作は、下北沢の実在の映画館を舞台に、“自分たちの出来事が映画としてスクリーンに映し出される”という奇妙な構造を軸に展開する“下北沢ギミックコメディ”。
物語の舞台は、下北沢にある実在のビル「シェルボ下北沢」。その2階に入る映画館・トリウッドが物語の中心。下北沢で劇作家をしているマドカは映画を観に行く。三軒茶屋でバンドをしているカズマも映画を観に行く。すると、お互いの出来事が『下北沢エスケープ』『三軒茶屋エスケープ』という名の映画としてスクリーンに映し出されるという、ありえない“構造”が生まれてしまう。さらに映画館の両隣にある「グッドヘブンズ」と「三日月ロック」ではのっぴきならぬ問題が発生。マドカとカズマは、この“構造”を利用しながら解決に奔走する。
W主演を務める伊藤と井之脇。初監督作となった上田監督は「チームに恵まれたんですけど…。立ち上がったのが1年前の5月に『映画をやろう』と言い出した。『やるなら3年後か、4ヶ月後がスケジュールが空いてます』と言われ、4ヶ月後を選んだ」と苦笑いで振り返る。
ヨーロッパ企画と東京・下北沢にある映画館・トリウッドがタッグを組んだ映画『ドロステのはてで僕ら』『リバー、流れないでよ』に続くタッグとなった本作。上田監督は「トリウッドさんで撮れるのが、いろいろ良さそうということになった」とスケジュールの兼ね合いもあり、撮影地が決まったそう。「両隣のお店、1階の古着屋さんも交渉したら使えるっぽい、と。シェルボ下北沢というビル1つだけで撮っている映画なんですけど、ビルの2階の真ん中がトリウッドさんで、シンメトリーになっているんです。これはシンメトリー映画だ、となった」とアイデアの源流を語ると「その時に主人公が下北沢らしい2人となった。こういうと失礼かもしれないけど、ちょうど万理華さんと海くんとお芝居をやっていたんですよ!」と力説。伊藤は「ちょうどよかったんだ。ちょうどいい俳優…」とちゃめっ気に返し、上田監督は「運命的だったのでオファーしました」と即訂正し、会場は笑いに包まれていた。
そのほか、藤谷理子、金丸慎太郎も参加した。
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