28日に放送が始まったNHK連続テレビ小説『ブラッサム』のタイトル映像を手がけた奥山大史監督が同日、都内で開かれた自主映画コンペティション「PFFアワード2026」の表彰式に審査員として登壇した。自身も学生時代に2度応募し、いずれも入選できなかった経験を明かしながら、若い作り手たちに映画を作り続けてほしいと語った。


 今年のPFFアワードには834本が応募し、23作品が入選。奥山監督は入選作のすべてを「第48回ぴあフィルムフェスティバル2026」の会場で鑑賞したという。大きなスクリーンで見たかったことに加え、上映後に監督たちの話を聞けたことが大きな収穫だったと振り返った。

 「こういう映画が作りたい」「こういうものに憧れた」と、入選監督たちが創作の原点をまっすぐに語る姿に触れ、「忘れかけていたものを思い出させてもらえるような時間になりました」と奥山監督。そうした話は審査には影響しないとしたうえで、「創作の刺激になった」と明かした。

 奥山監督自身も大学時代、PFFに2度応募したが、「どちらも入選すらしていません」と告白。それでも「こうして、かろうじて、たまに映画が作れています」と話し、「入選した皆さんは、受賞した、していないにかかわらず、本当にすごいことを成し遂げたんだと、改めて自信を持ってほしい」と語りかけた。

 さらに、「映画を作り続ける中では、やめたくなるような理不尽な出来事や、誰かを嫉妬したり、嫉妬されたりすることもあるかもしれない。時にはそういうのを無視して、時にはそれすら創作の材料、エネルギーにして作り続けていっていただきたい」と励まし、「頑張って作っていると、絶対誰かが見てくれていますし、誰かが背中を押してくれるので」と言葉を重ねた。

 最後には「今回はたまたま審査員と入選作品の監督という関係性でしたけど、ここからは共に映画を作るライバルとして、またどこかの映画祭ですれ違えたら、そんなにうれしいことはない」と、新しい作り手たちとの再会への期待を伝えていた。
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