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 高橋留美子さん原作の漫画「めぞん一刻」。連載が終了して35年以上経ちますが、今なお多くのファンを抱え、根強く支持されている作品です。


 物語の舞台となっているのが古びたアパートの一刻館。Twitterユーザーのtotoさんは、その模型を約1年かけて完成させました。


 一刻館の模型を作る1年ほど前に、自身が通っていた木造校舎のジオラマを作っていたというtotoさん。


約1年かけて「めぞん一刻」の一刻館をジオラマで再現
物語の舞台となっているのが古びたアパートの一刻館


 その時に完全新作として高橋留美子さん原作の「うる星やつら」が再びテレビアニメ化されるニュースを見たそうです。それがきっかけで「今の自分だったら一刻館作れるのではないか」と思い、挑戦することにしたといいます。


約1年かけて「めぞん一刻」の一刻館をジオラマで再現
約1年かけて完成

■ 部屋の中も再現

 「建物だけであれば、そんなに時間かからなかった」とtotoさん。外観だけでなく、中の部屋も完全再現したくて作ってしまったそうです。2022年9月ごろの投稿を見てみると、大変な様子がひしひしと伝わってきます。


約1年かけて「めぞん一刻」の一刻館をジオラマで再現
「建物だけであれば、そんなに時間かからなかった」とtotoさん


約1年かけて「めぞん一刻」の一刻館をジオラマで再現
外観だけでなく、中の部屋も完全再現


 ヒロインである音無響子の管理人室を作った際は、漫画やアニメでも頻繁に出てくる部屋のため資料は数多くあったそう。しかし、微妙に違う部分もあり「苦労しました」と本音がポロリ。


約1年かけて「めぞん一刻」の一刻館をジオラマで再現
音無響子の管理人室が完成


 その後の投稿では、約1週間かけて「ようやく各部屋の小物接着終了しました」と報告。塗装後の接着は非常に気を遣うそうで、プラスチック同士の場合はプラスチック用の接着剤をそのまま使用。プラスチックと金属の場合はエポキシ接着剤を使用して固定しているそうです。

■ 住人の個性に合わせて小物を設置

 こだわった点は各部屋の住人の個性に合わせて部屋の家具などを変えているところ。置いている物も黒電話やラジカセなど、昭和の時代を感じられるようにしているといいます。


約1年かけて「めぞん一刻」の一刻館をジオラマで再現
住人の個性に合わせて部屋の家具などを変えている


約1年かけて「めぞん一刻」の一刻館をジオラマで再現
黒電話やラジカセなど、昭和の時代を感じられるようにしている


 2022年11月の投稿で、「一升瓶、ビール瓶の接着終了しました」とツイートしたtotoさん。酒の空瓶があるのは1・4・5・6号室で、「この部屋の住人は常に何かある事にお酒を飲んでいるイメージが強いので置いてみました」と理由について説明します。


約1年かけて「めぞん一刻」の一刻館をジオラマで再現
「一升瓶、ビール瓶の接着終了しました」とツイートしたtotoさん


約1年かけて「めぞん一刻」の一刻館をジオラマで再現
酒の空瓶があるのは1・4・5・6号室


 この部屋の住人と言えば1号室は一の瀬花枝(一家)、4号室は四谷、5号室は主人公の五代裕作、6号室は六本木朱美。物語を知っている人なら、思わず「たしかに……」と納得するでしょう。

■ 実はまだまだ前半戦

 一刻館の模型が完成したものの、totoさんは「ここまでが前半戦」「これから後半戦のジオラマ制作になります」とツイート。今後は庭や道路なども作っていくそう。「いつ完成するかわかりませんが気長に作っていきます」と語っていました。



<記事化協力>
totoさん(@toto34466974)


(佐藤圭亮)