PASMOやSuicaなどの交通系ICカードは、世界的な半導体不足の影響を受けて、現在一時的に発売を中止しています。そのため、モバイルアプリで利用しているという人も多のではないでしょうか。
通学定期券を利用する学生向けに3つのサービスアップを実施
モバイルPASMOでは、通学定期券を利用する学生向けに、より便利に利用できるよう、新たな3つのサービスアップを予定(画像は「株式会社パスモ」プレスリリースより引用)
モバイルPASMOが通学定期券を利用する学生向けに新たに運用するサービスは、「卒業までの通学証明書類の確認を省略」「申込みから予約完了までの時間の短縮」「保護者のクレジットカードによる代理決済に対応」の3つです。1つずつ詳しく内容を確認していきましょう。
まず1つ目のサービスアップは、2024年4月1日より開始される「卒業までの通学証明書類の確認を省略」です。モバイルPASMOで通学定期券を申し込む場合、これまでは、年度ごとに通学を証明する書類の提出が必要でした。しかし今後は、在学中に一度、通学証明書を提出すれば、卒業までの間、アプリ操作のみで継続定期券を購入できるようになるというものです。
なお、転居によって通学区間や利用経路が変更になる場合や、転校などによる通学先変更の際には、変更後の通学証明書を提出する必要があります。
2つ目のサービスアップは、2024年3月1日より開始される、「申込みから予約完了までの時間の短縮」です。これまでは、モバイルPASMOで通学定期券を申し込むと、利用開始までに最大7日間かかっていましたが、今後は、原則として正午までの申込みは当日中、それ以降は翌日中に申込み結果の連絡があるそうです。
予約完了の承認通知がきたら、利用開始日を当日から14日後までの期間から選択して購入します。なお、複数の通学先へ通学する場合や、ほかの定期券と併用して通学する場合など、通常と違った流れでの利用となる際は、審査に時間がかかることがあるそうです。
通学に関する手続きは、定期券だけではないため、こうして手続きが簡略化されたり、時間が短縮されたりすることで、準備に追われる家庭や、学生本人は大変助かるのではないでしょうか。
モバイルPASMOの通学定期券、保護者のクレジットカードによる代理決済に対応

2024年4月1日からは、モバイルPASMOの通学定期券を購入する際に、保護者のクレジットカードで代理決済が可能に!
最後に、2024年4月1日より開始される3つ目のサービスアップ「保護者のクレジットカードによる代理決済に対応」をご紹介。これまで、モバイルPASMOで定期券を購入する際、購入者本人名義のクレジットカードが必要で、持っていない場合はデビットカードやプリペイドカードを用意しなければいけませんでした。しかし、今後は保護者のクレジットカードを使って決済が可能に。
なお、代理決済による購入操作は、決済で使用するクレジットカードの名義人本人が行わなければならず、代理決済は“通学定期券の購入決済時にのみ利用できる”といった制約も設けられています。
面倒な書類での手続きも減り、保護者が代理で決済できることで、通学定期券購入のために費やす手間が少なくなります。より便利に利用ができるようになることで、さらなる利用者の獲得にもつながるのではないでしょうか。
なお、Suicaでは2024年3月16日より「モバイルSuica通学定期券へのクレカ決済によるチャージが可能になる」と発表されているため、今後、モバイルPASMOでもチャージ対応になるのか注視していきたいところです。
OTONA LIFE | オトナライフモバイルSuica通学定期券「クレカ決済」によるチャージ可能に – 24年3月16日からhttps://otona-life.com/2023/12/20/212357/世界的な半導体不足の影響を受けて、「Suica」や「PASMO」のカードの発行が一時中止されていることもあり、新たにカードが作れずにモバイルSuicaを利用している人は多いのではないでしょうか。そのようなモバイルSuicaは、2023年3月18日より、大学生に加えて、...出典元:【PASMO協議会/株式会社パスモ】
※サムネイル画像は(Image:「モバイルPASMO」公式サイトより引用)
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