株式会社ハート出版(本社:東京都豊島区池袋 代表取締役:日高裕明)は、戦時中の国民学校(小学校)歴史教科書『初等科国史』の復刻版を発売。
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今、百田尚樹氏の『日本国紀』や、竹田恒泰氏の『中学歴史 平成30年度文部科学省検定不合格教科書』など、保守言論人による我が国の通史、歴史教科書が人気を集めている。敗戦後、我が国の歴史教科書はGHQによって全面的に改められ、近年では近隣諸国にその内容を配慮するような状況にまでなっている。そういう状況に憤っていた多くの人たちが、理不尽な力で変容していない、まともな通史を渇望していた、というのが、その人気の背景にあるのだろう。
では、敗戦前の、外国の力が作用していない、純粋な我が国の歴史教科書は、どんな内容だったのだろうか。
本書は、戦後世代の日本人が知らない、戦時中の小学生が学んだ『初等科国史』の復刻版である。旧漢字や旧仮名遣いは新漢字、現代仮名遣いに改められているため、現代人にもストレスなく読むことができる。
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戦前・戦中の歴史教科書といえば、「軍国主義」、「皇国史観」の洗脳、というイメージが真っ先に思い浮かぶ方が多いだろう。敗戦前の歴史教科書と、それを徹底的に忌避して到達した現在の教科書は、当然ながら対極的な関係にある。
だが、イデオロギーを抜きにして、本書を手にしたとき、まず伝わってくるのは、当時の教育水準の驚くべき高さである。日本書紀の一節から始まる本書には、皇室用語をはじめ、戦後世代が習わない言葉が散見される。
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本書は、テンポのよい、美しい文章で綴られている。日本の歴史が、神話の時代から連綿と続く、天皇を中心とした物語として、文学的に描かれている。その中には、忠臣蔵や曾我兄弟の仇討ち、鎌倉権五郎景正の活躍など、当時の子供がよく知っている逸話も盛り込まれている。子供たちは、講談を聞くかのように、目を輝かせて授業を受けていたのだろう。
巻末では、三浦小太郎氏が「封じられた歴史書がよみがえるとき」と題した解説を寄せている。我々が偏見や先入観を捨てて本書を読むとき、硬直下した戦後の歴史解釈の向こうに、いったい何が見えてくるだろうか。三浦氏は我々に、新たな視点を提供している。
理想の歴史教科書とはどのようなものなのか。歴史教科書は今のままでよいのか。我が国の歴史教科書のあるべき姿について、考えさせられる一冊である。
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【目次】
勅
御歴代表
第一 神国
第二 大和の国原
第三 奈良の都
第四 京都と地方
第五 鎌倉武士
第六 吉野山
第七 八重の潮路
第八 御代のしずめ
第九 江戸と長崎
第十 御恵みのもと
第十一 うつりゆく世
第十二 のびゆく日本
第十三 東亜のまもり
第十四 世界のうごき
第十五 昭和の大御代
年表
用語説明
解説 三浦小太郎
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【書籍情報】
書名:[復刻版]初等科国史
著者:文部省
解説:三浦小太郎
推薦:矢作直樹
仕様:A5並製・280ページ
ISBN:978-4802400848
配本:2019.10.01
本体:1800円(税別)
発行:ハート出版
商品URL:http://www.810.co.jp/hon/ISBN978-4-8024-0084-8.html
【解説】三浦小太郎(みうら こたろう)
昭和35年東京生まれ。
【推薦】矢作直樹(やはぎ なおき)
東京大学名誉教授。昭和31年、横浜市生まれ。昭和56年、金沢大学医学部卒。その後、麻酔科を皮切りに救急・集中治療、内科、手術部などを経験。平成11年、東京大学大学院新領域創成科学研究科環境学専攻および工学部精密機械工学科教授。平成13年、東京大学大学院医学系研究科救急医学分野教授および医学部附属病院救急部・集中治療部部長となり、15年にわたり東大病院の総合救急診療体制の確立に尽力する。平成28年3月に任期満了し退官。著書に『人は死なない』(バジリコ)、『日本史の深層』(扶桑社)、『おかげさまで生きる』(幻冬舎)、『自分を休ませる練習』(文響社)など多数。
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