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Hajime Sorayama
SEX MATTER
2020, 3.14 Sat -4.12 Sun
Opening reception : 3.14 Sat 18:00-20:00
NANZUKA (Shibuya 2-17-3)
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Hajime Sorayama
TREX
2020, 3.13 Fri -4.12 Sun
Opening reception : 3.13 Fri 19:00-21:00
NANZUKA 2G (Shibuya PARCO)
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このたび、Nanzuka は、空山基(1947-)の新作個展「Sex Matter」をNanzukaのメインギャラリーにて、また「Trex」 をNanzuka 2G(渋谷パルコ内2G)にて、2箇所同時開催致します。
空山基は、人体と機械の美を追求した作品で、国内外で伝説的な存在となっているアーティストです。
空山は、1970年代初め頃より、その驚異的な写実力を武器に、ピンナップのイラストレーターとしてそのキャリアを築いてきました。空山は、人物、動物、恐竜などあらゆるロボットを描くことで有名ですが、フェティッシュな女性のヌード像を描いてきた事によって、その美術的な評価は二分されています。しかし、女性のヌードを描くことはアートの歴史にとっては特別なことではありません。 遡れば、古代エジプロ時代(B.C.13世紀)の「ドデカテクノン」、古代ギリシャにおけるミロのビーナス像、ルネサンス時代に描かれたジョルジョーネの「眠れるビーナス」、19世紀半ばのフランス新古典主義の傑作と称されるドミニク・アングルの「泉」、写実主義の巨匠クールベが描いた問題作「世界の起源」、あるいは中国の春宮画や日本の春画、その起源と呼ばれる平安時代の偃息図(えんそくず)など枚挙に暇がありません。あるいは、20世紀美術の巨人と言われるマルセル・デュシャンも、その最後に残した作品「遺作」にて、裸の少女像をモチーフとしています。このように、現在に至る美術史を顧みて、空山が描く人間の身体の美しさ、人間の本質的な好奇心、欲望=生へのエネルギーといったテーマは、むしろ本流と言えます。
空山はタブーを否定します。例えば、人間の裸を晒すことを社会的に抑圧するという事に、空山は賛同しません。同様に政治的、宗教的タブーにも、その作品表現において、果敢にチャレンジしようとします。
Nanzukaにおける個展「Sex Matter」において、空山はこうした性のテーマをモチーフにしたロボットの作品にチャレンジしました。一見すると、奇妙な図式ではありますが、空山は世の中に男と女がいる事によって生命が誕生するという事実を、こうした作品で強く明示しています。また、身体改造、ポストヒューマンボディ、AIといったテーマの先の未来における新たな問題提起を暗示しているとも読み取れます。本展では、新作のヒューマンスケールサイズの新作彫刻作品の他、新作のペインティングを10点程度発表する予定です。
また、渋谷パルコ内のNanzuka 2Gにおける個展「Trex」では、昨年10月にタイのバンコクで先行発表した新作の鋳物製の彫刻作品を5点、ティラノサウルスの他、ステゴサウルス、ラプトルなどを描いた新作恐竜ロボットシリーズのペインティング作品を発表致します。
本展のオープニングレセプションは、3月13日(金)19:00-21:00に渋谷パルコ内Nanzuka 2Gにて、翌日の3月14日(土)18:00-20:00にNanzukaメインギャラリーにて一般の方向けに、アーティスト本人を囲んで開催いたします。皆様のご来場、心よりお待ち申し上げます。
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