エクサウィザーズ、出光興産に海外からの原油輸送の配船最適化システムを提供し運用開始

～ 現場知見を融合した独自アルゴリズムを実装、計画立案時間を最大4割減・年最大数億円規模の運航コスト削減見込む～株式会社エクサウィザーズ（東京都港区、代表取締役社長CEO：春田 真、以下エクサウィザーズ）は、出光興産株式会社（東京都千代田区、代表取締役社長：酒井 則明、以下出光興産）に対し、海外の原油を輸送する配船計画を高度化するオペレーションモデル、および最適化システムを開発・提供したことをお知らせします。2025年４月より外航船配船（※１）のタンカーを対象に段階的に運用を開始しました。外航船配船に特有の複雑な条件を考慮した独自アルゴリズムを開発し、安定供給と運航コストの最小化を高い次元で両立させることが可能となりました。※１：海外からの原油を輸送するために外国航路を航行する船舶[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/30192/363/30192-363-c3fb3ac1f862d89d63ebdc342ddbf8e2-1200x630.png?width=536&amp;quality=85%2C75&amp;format=jpeg&amp;auto=webp&amp;fit=bounds&amp;bg-color=fff ] エクサウィザーズと出光興産は2022年に業務提携を締結しました。出光興産の有する豊富なデータや顧客基盤等の事業アセットと、当社が有するデジタル・AI領域における技術力および事業開発力並びにDX人材育成ノウハウを相互に活かした取り組みをすすめています。 2024年度からは生成AIの活用促進・普及を通じて、出光興産のDX戦略における生産性向上と新たな価値創出を目指しています。今回の外航船配船のタンカーにおける計画の最適化も、そのエンジニアリング分野における業務提携の取り組みとして位置づけられています。 出光興産の熟練者の知見を余すことなく取り込んで、複雑な条件を考慮し実務に耐えうるアルゴリズムを完成させた点に大きな優位性があります。☑︎外航船配船における最適化の背景 原油輸送は、石油元売会社にとって大きなコスト要因ともなっています。安定供給を維持しつつも、コスト最適化のための適切な判断が極めて重要であり、収益におけるインパクトも大きなものになります。導入に先立って行った実証試験では、本システムにより外航船配船における計画立案の作業時間を最大40％削減できました。寄港数の削減などによって、年間で最大数億円規模の運航コスト削減が見込まれています。☑︎最適化に向けて適用した技術 外航船配船における計画の最適化においては、港や船、製油所の制約をはじめとした多くの条件を同時に考慮する必要があります。これまで熟練者の経験に頼っていた計画判断に対して、運航コスト軸で定量的な意思決定を評価する必要がありました。[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/30192/363/30192-363-05153ec4d2b1e06f6d0bb06344266037-3253x1711.png?width=536&amp;quality=85%2C75&amp;format=jpeg&amp;auto=webp&amp;fit=bounds&amp;bg-color=fff ]図 今回開発した外航船配船計画システムの概要 今回のプロジェクトでは、原油の輸送知識を持つ出光興産の熟練者とエクサウィザーズのエンジニアが二人三脚で外航船配船の計画における本質的な要件を再設計。最適化手法や組み合わせを評価検証し、各種のユースケースに合わせたチューニングを極限まで進めて、プロセス全体を再設計しました。これにより実務の要件と計算時間の最適さを考慮したうえで、使い勝手のいいシステムを実現しました。 また、多くの可能性を考慮した複数シナリオの比較や、最適解をベースに人による意思入れができる機能の実装により、広範囲なユースケースへの対応が可能な仕組みを作り上げました。【エクサウィザーズ 会社概要】会社名 ：株式会社エクサウィザーズ（証券コード4259）所在地 ：東京都港区芝浦4丁目2−8 住友不動産三田ファーストビル5階 設立 ：2016年2月代表者 ：代表取締役社長CEO 春田 真事業内容：AIを利活用したサービス開発による産業革新と社会課題の解決URL：https://exawizards.com/企業プレスリリース詳細へ : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000363.000030192.htmlPR TIMESトップへ : https://prtimes.jp