男性不妊へのアプローチ、精子選別方法への独自の取り組み

精子選別技術の進化がもたらす新しい不妊治療の可能性不妊治療のニーズが高まる現代において、クーパーサージカル・ジャパン株式会社（本社：神奈川県横浜市中区日本大通11 代表取締役：藤田 信行）は男性不妊に特化した革新技術を提供しております。 精子選別技術の発展を通じて、より多くの医療機関と連携し、患者様に新たな選択肢を提供することを目指します。ご存じでしたか？健康な男性は、1回の射精で平均2億個の精子を放出します。しかし、自然妊娠で卵子と受精するのはそのうちのわずか1個です。自然妊娠の過程では、女性の体は自分の卵子のために最も優秀な精子のみを積極的に選びます。それはまるで精子が女性の卵子に到達する為に行う障害物競争のようです。この障害物コースは、最も強い精子のみがゴールできるようにするためのテストのようです。このようにして女性の体は、遺伝学的に自分の子供を形作る1個の精子を選びます。近年、晩婚化やライフスタイルの変化により、不妊治療のニーズが高まっています。特に、男性側に起因する不妊は全体の約半数を占めるとされており、ここ数年は精子の質に着目したアプローチが注目されています。健康な男性の精液でも、なかには十分に形成されていなかったり、非運動性であったり、DNA（健康な赤ちゃんを形成するために必要な情報）に損傷がある精子が含まれています。そのため、精子によっては、見た目が正常で活発であっても、卵子と受精できない可能性があります。クーパーサージカルでは、男性不妊に関する課題に対応するため、精子選別の方法に関して特徴的な製品を取り扱っています。これらの製品は不妊治療のなかでも男性不妊治療に力を入れている医療機関の協力のもと、先進医療技術として医療現場での精子選別に活用されています。クーパーサージカルが提供する精子選別技術は、精子の運動性や形態に基づいて選別を支援する技術です。従来、胚培養士の経験に依存していた選別作業をより客観的かつ効率的に行うことを目指しています。その中のひとつであるPICSI（ピクシー：ヒアルロン酸を用いて成熟した精子を選別する技術）について紹介します。PICSIは、DNA損傷の少ない成熟精子はヒアルロン酸に結合できる、という特徴を利用して顕微授精（ICSI）を行うときに、ヒアルロン酸に接着した精子を選別することで異数性胚が発生する割合を下げ、DNA損傷のある異常な精子を選んでしまう可能性を減らすことができます。また、もう一つの技術であるZyMot法（ザイモット法：膜構造を用いた精子選別）は特殊な膜のついた機器と精子の運動性を利用して運動性の高い精子を回収する方法です。精子のDNAが損傷している状態を「精子DNA断片化」と呼びます。これは酸化ストレスや処理過程での物理的ダメージなどが原因で起こり、通常の精液検査では見つけにくい異常です。DNA断片化がある精子は、DNA修復機能を持たないため、治療ではDNA断片化の少ない質の高い精子を選ぶことが重要です。ZyMōt法は、化学物質や遠心分離機を使用せずに、短時間で良好な運動性精子のみを回収するデバイスです。精子DNAが物理的および酸化的な損傷から保護され、工程数が少なく、30分という短い時間で処理が完了します。これにより、活性酸素の影響による精子DNA断片化の進行が低減されます。高い運動性を持つ形の良い精子を多く回収できるため、生殖補助医療において有能な精子を効率的に回収できます。[画像: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/147009/7/147009-7-274741a688b9859d2a3a3e130a2bd494-2108x2700.png?width=536&amp;quality=85%2C75&amp;format=jpeg&amp;auto=webp&amp;fit=bounds&amp;bg-color=fff ]蔵本ウイメンズクリニック 培養室長 水本 茂利さん福岡県にある蔵本ウイメンズクリニック培養室長の水本茂利さんはこれらの技術に関して以下のようにコメントしています。「男性不妊に対する社会的理解が進む中で、こうした技術の導入は患者さんにとって新たな選択肢となる可能性があります。我々の仕事は生殖”補助”医療。すなわち卵子や精子の働きをサポートする事です。精子本来の生理的機能を利用したこれらの技術は非常に意義のあるものだと思います。より多くの患者様に提供出来るよう当院では臨床試験に取り組んでいます。」クーパーサージカルは今後も医療機関との連携を深め、精子選別技術のさらなる改良と、より多くの医療現場での採用に向けた取り組みを進めてまいります。赤ちゃんを望むすべての人に、希望の光を届けたい。私たちは、不妊治療関連製品の提供を通じて、未来の家族のかたちを支えていきます。企業プレスリリース詳細へ : https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000147009.htmlPR TIMESトップへ : https://prtimes.jp

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