浦和レッズも参加していたFIFAクラブワールドカップ。

賞金総額1500億円の世界的トーナメントはアメリカで開催されたが、現地の過酷な暑さが問題になった。

12時キックオフの試合では、体感温度が40度とされることも。

日本代表が世界最速で予選を突破した2026年のFIFAワールドカップは、そのアメリカ、そしてメキシコとカナダで共催される。

『BBC』によれば、専門家がFIFAはワールドカップの試合を午前9時開始にすることを検討すべきと指摘したという。

人体への気温の影響に関する第一人者であるポーツマス大学のマイク・ティプトン教授がこう述べたという。

「エアコン完備の屋根付きスタジアムに移し、できれば涼しい季節に開催すべきだ。しかし、すでにこの状況に直面しているため、できることは涼しい時間帯に開催するしかない。

熱生理学的観点から、健康とパフォーマンスの両面を考えると、試合をできるだけ早く開始したいが、物流上の制約は理解している(数万人のファンを朝早くからスタジアムに収容する難しさ)。

健康リスクは選手だけではない。審判や観客も対象で、その多くは(選手たちより)はるかに体力が低い。

理性的科学的データが『中止すべき』と示している状況で継続すら、主催者は相当な責任を負うことになる。おそらくサッカーは根本的に変わるだろう。

FIFAは、このような試合をどこで、いつ、どのように開催するかを検討すべき。

試合をハーフ制ではなくクォーター制にする可能性も否定できない」

2026年ワールドカップで使用されるスタジアムのうち屋根付きのものは5つのみ。

ワールドカップの試合のキックオフ時間は、今年12月の抽選後に発表されるが、ヨーロッパの重要な視聴者と放送局、広告主、スポンサーの利益を考慮して、現地時間の12時、15時、18時、21時に開始される予定だそう。

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