日本代表が世界最速で予選突破を決めた2026年W杯は、アメリカ・カナダ・メキシコで共催される。

30年以上前になる1994年大会もアメリカで開催されたが、決勝戦でイタリア代表FWロベルト・バッジョが悲劇に見舞われた。

ブラジルとの決勝はPK戦にもつれ込み、バッジョは5人目としてキッカーに立ったが、シュートはまさかの枠外へ。その瞬間、イタリアの負けとブラジルの優勝が決まった。

イタリアの10番を背負ったバッジョは天才ファンタジスタとして知られた名選手で、痛恨のPK失敗はサッカー史に残る悲劇として語られている。

そうしたなか、バッジョは『The Athletic』のインタビューでこう語っていたという。

「もしナイフを持っていたら、自分を刺していただろう。銃を持っていたら、自分を撃っていただろう。あの瞬間、ただ死にたかった。

自分のキャリアで最も辛い瞬間だった。決勝に臨む前に仏教の師匠から、『多くの問題に直面し、すべては最後の瞬間に決まるだろう』と告げられていた。その時は、師の予言がこれほど正確だとは思っていなかった」

なお、バッジョは、日本の創価学会の信者であることを公表している。

また、1994年W杯決勝戦は屋根のないスタジアムで12時半にキックオフされたが、バッジョは「我々の試合だけでなく、ワールドカップ全体が暑さの影響を受けた。本当に信じられなかった」とも話していたそう。

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