40歳の男性に殴られて病院に運ばれた13歳のGKトーマス・サリッツに対し、地域の懲罰委員会から1年間の出場停止処分が言い渡された。

事件は8月31日に行われたイタリアのユース年代のトーナメント、CSFカルマニョーラ対ヴォルピアーノ・ピアネーゼで発生したものだと『Sky』が伝えている。

当初の報道では「対戦相手の親である40歳の男性から殴られたヴォルピアーノ・ピアネーゼの13歳のゴールキーパーが負傷し、骨折で病院へと運ばれた」と伝えられ、イタリアに衝撃が走った。

イタリア代表での記者会見でもこの事件が大きな話題になり、ジャンルイージ・ドンナルンマやジャンルイージ・ブッフォンなども連帯のメッセージを発表していた。

ところが4日に『Sky』が伝えたところによれば、負傷して病院へと運ばれた13歳のGKトーマス・サリッツに1年間の出場停止が言い渡されたとのこと。

記事によれば、どうやらもともとの揉め事の発端となったのはトーマス・サリッツであったとのことで、彼はうつ伏せになった相手選手の脇腹や背中を拳で殴打していたという。それに対してカルマニョーラのクリスティアン・バルベロが積極的に応戦し、ヴォルピアーノ・ピアネーゼの選手の後頭部を殴打する暴行に及んだそうだ。

さらに会場には乱入者が相次ぎ、カルマニョーラのGKの親がトーマス・サリッツを暴行。そしてヴォルピアーノ・ピアネーゼのディレクターであるアンジェロ・サリッツが息子を守ろうと応戦したという。

この結果、発端となったサリッツ・トーマスには1年間、クリスティアン・バルベロとアンジェロ・サリッツには半年間の出場停止が言い渡されたとのこと。

なお、トーマス・サリッツを殴った40歳男性は競技の関係者ではないためサッカー協会からの処分はなく、通常の司法による裁きが下される予定であるという。

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