
2025シーズンの開幕まで1カ月を切ったJリーグ。
各クラブが精力的にトレーニングマッチなどをこなしているなか、新シーズンに向けて背番号を変更した選手たちがいる。
その中でも、日本代表経験のある5選手を紹介する。
原口元気
浦和レッズ:78番→9番
昨年9月、10年ぶりに浦和レッズへ復帰した元日本代表MF原口元気。
長くプレーしたドイツとは違う、Jリーグのサッカーへのアジャストに苦労したこともあり大きなインパクトは残せなかったものの、10試合で1ゴールを記録した。
ただ、トップ下や左サイドなど攻撃的なポジションで起用された際は“らしさ”を見せており、2025シーズンに向けて、渡独直前の2014シーズンにつけていた「原口の9番」が復活。
自身にプレッシャーをかけるためこの番号を背負うことを決意したという33歳のプレーが今から楽しみだ。
細谷真大

柏レイソル:19番→9番
続いては、パリ五輪のエースストライカー。1年前から海外移籍が噂されながら、今季も柏レイソルでJリーグ開幕を迎えることを決断した細谷真大だ。
パリ世代の日本代表では11番がお馴染みだったが、所属の柏では2022年から19番を着用。2023シーズンにはJ1得点ランキング5位の14ゴールを記録している。
しかし昨季は32試合で6ゴール。五輪代表との掛け持ちの中で、前季はおろか2022シーズンの8ゴールよりも数字を落としてしまった。
だからこそなのか、背番号を柏でも過去に多くの名FWがつけてきた9番へ変更。今冬も欧州からのオファーがあったとされる23歳は、さまざまな想いを胸にプロ6年目のシーズンに臨む。
バングーナガンデ佳史扶

FC東京:49番→6番
バングーナガンデ佳史扶は、第2次森保一監督体制がスタートした2023年3月に日本代表へ初招集された左サイドバックだ。
コロンビアを相手に代表デビューを飾ると、持ち前の攻撃能力を随所に発揮。
クラブでは怪我が多く、3シーズン連続でリーグ戦の出場は17試合。パリ五輪出場も逃がしてしまったため、6番をつける今季はいろいろな意味で“勝負の一年”となる。
FC東京の6番は、今野泰幸、太田宏介、室屋成、小川諒也と日本代表選手が受け継いできた偉大な番号。「本当に覚悟を持って臨むシーズン」と意気込みを語った23歳により一層注目したい。
望月ヘンリー海輝

FC町田ゼルビア:33番→6番
2024年の日本代表でいわゆる“サプライズ招集”となった望月ヘンリー海輝。9月に初招集されて話題を呼ぶと、続く10月の代表活動もメンバー入りを果たした。
森保監督は初招集時に「完成している選手だと思って招集しているわけではない」とコメントしていたが、望月自身は日本代表の肩書きと現状とのギャップに対する苦悩も吐露していた。
そうしたなか、今季からFC町田ゼルビアでの背番号を6番に変更。
町田の6番は同じサイドバックの鈴木準弥(横浜FCへ完全移籍)が昨季つけていた番号。ポテンシャル特大の23歳にとって、プロ2年目の今季は真価を問われるシーズンとなるはずだ。
永木亮太

徳島ヴォルティス:54番→40番
J2・J3の日本代表経験者で今季背番号を変更したのは永木亮太だけのはず(もし他にいましたらご連絡ください)。
湘南ベルマーレや鹿島アントラーズなどで長く活躍してきた守備的MFは、徳島ヴォルティスでキャリア晩年を過ごしている。
そんな永木の新背番号は、プロになってから一度もつけたことがない40番。ことあるごとに元日本代表MF小笠原満男へのリスペクトを表してきた36歳が、初めてこの番号を背負うことを決めた意味が気になるところだ。
ちなみに、永木が日本代表でプレーしたのはヴァイッド・ハリルホジッチ監督時代。2016年に初招集され、11月のオマーン戦でA代表デビューを飾っている。