サッカー選手の人生は短いもので、遅くても40代にはスパイクを脱ぐ者がほとんどだ。それからのセカンドキャリアも非常に重要になる。
今回は『Give me Sport』から「現役を引退したあとで裕福になったサッカー選手たち」をご紹介する。
ホタ
プレーしたクラブ:セルタ、ブレントフォード、バーミンガム・シティ、アストン・ヴィラ、アラベスなど
セルタ・デ・ビーゴでプロデビューし、その後レアル・マドリー・カスティージャでもプレーしたスペイン人MF。2014年にはイングランドにわたり、ブレントフォードやバーミンガム・シティ、アストン・ヴィラに所属した。
ピッチ上ではそれほど活躍することができなかったが、2022年に31歳で現役引退してからは実業家として大きな成功を収めている。
引退直後に農業会社のGroinnに数億円を投資したところ、オンラインで作物や畑の監視を行えるシステムの事業が大成功を収めた。会社は2026年までに30億ポンド(およそ5200億円)もの価値になり、ホタら株主は巨額の利益を得ることになる。
マイケル・オーウェン
プレーしたクラブ:リヴァプール、レアル・マドリー、ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッドなど
資産:3600万ポンド(およそ73.67億円)
リヴァプールで若くしてデビューし、快速を生かしたストライカーとして活躍したマイケル・オーウェン。引退後は解説者として活動する一方、趣味であった競馬関係のビジネスで成功を収めている。
チェシャー州にある彼の農場では多くのサラブレッドが育てられており、それを売って多くの額を稼いでいる。非常に堅実な投資をしており、順調にビジネスを拡大しているそうだ。
ルイ・サア
プレーしたクラブ:メス、ニューカッスル、フラム、マンチェスター・ユナイテッド、エヴァートン、トッテナムなど
資産:43億ポンド(およそ8800億円)
フラム時代には稲本潤一とチームメイトだったことで知られ、後にマンチェスター・ユナイテッドでもスーパーサブとして活躍したルイ・サア。彼は引退後に大きなビジネスをスタートさせた。
スポーツ選手とブランドのマッチングサービスである「AxisStars」は、550人のアスリートを含む数千人のユーザーで賑わっており、サアの資産は43億ポンドまで増加しているとのことだ。
アサモア・ギャン
プレーしたクラブ:ウディネーゼ、レンヌ、サンダーランド、アル・アインなど
資産:1700万ポンド(およそ34.79億円)
アフリカ、そしてガーナの英雄として知られるストライカー。現役時代から様々なビジネスを行っていたことで知られ、さらにUAEと中国でのプレーで巨額の報酬を得ていた。
引退後にはガーナでボクシングのプロモーター、バス会社、航空会社、不動産会社、ミネラルウォーター、米や麺類などの食品会社、ガソリンスタンドチェーンなど様々な分野に手を広げている。
孫継海
プレーしたクラブ:大連万達、クリスタル・パレス、マンチェスター・シティ、シェフィールド・ユナイテッドなど
資産:2000万ポンド(およそ40.93億円)
中国人として初めてイングランド・プレミアリーグで活躍を見せた伝説的なディフェンダー。今も彼を超える選手は出てきていない。そして引退後のビジネスでも存在感を見せている。
彼は自身のメディア会社を設立し、シティ・グループの株式を所有している大企業からの支援もあって急成長。特に有名人とファンを繋げる「MiaoHi」というアプリが成功しており、資産を増やしているとか。
ロビー・ファウラー
プレーしたクラブ:リヴァプール、リーズ、マンチェスター・シティなど
資産:3000万ポンド(およそ61.39億円)
リヴァプールで若くしてゴールを量産し、「ゴッド」と呼ばれた名ストライカー。現役時代はトラブルメーカーの一人でもあり、引退後は指導者をしていることから、あまりビジネスには縁がないようにも見える。
しかしその影で彼は堅実に不動産投資を進め、現在ではイングランドに100以上の物件を所有していると言われている。
トーマス・グラヴェセン
プレーしたクラブ:エヴァートン、レアル・マドリー、セルティックなど
資産:1億ポンド(およそ204.64億円)
エヴァートンで活躍したスキンヘッドの無骨なボランチは、クロード・マケレレの後釜という期待を受けてレアル・マドリーに移籍したものの、あまり活躍できず「最悪の補強」の一つとして評価された人物だ。
しかしその堅実なプレーぶりは現役引退後にも生きているようだ。32歳でスパイクを脱いだあと、アメリカに移住してポーカーで賞金を稼ぎ、それを元に投資を行った。大成功を収めた彼は現在1億ポンドの資産を保有しているそう。
マテュー・フラミニ
プレーしたクラブ:マルセイユ、アーセナル、ACミランなど
資産:100億ポンド(およそ2兆464億円)
アーセナルで長くプレーし、アーセン・ヴェンゲル監督から信頼を受けたフランス代表ボランチのフラミニ。彼はACミランに所属していたときに出会ったビジネスパートナーのパスクアーレ・グラナタとともに「GFバイオケミカルズ」という会社を立ち上げた。
プラスチック製造の廃棄物から生まれる燃料レブリン酸を世界で初めて量産することに成功し、環境活動を行う実業家として知名度を高めた。