レッドブルのフェルスタッペン Photo/Getty Images
移籍を巡る憶測が加速
F1界に激震が走っている。現王者マックス・フェルスタッペンに関し、2026年からメルセデスへの移籍交渉が進行中であると『Sky Sports Italia』が報じた。
F1オーストリアGPでは、フェルスタッペンはメルセデスのキミ・アントネッリとの接触で1周目にリタイア。チームはコンストラクターズランキングで4位に転落し、厳しい状況に陥っている。これを受け、レッドブルの顧問ヘルムート・マルコ氏はオーストリア放送協会(ORF)に対し、「パフォーマンス条項が存在する」と明言。ただし「移籍する理由は見当たらない」とも語った。
だが、トト・ヴォルフ代表は「フェルスタッペンの陣営と将来についての初期的な話し合いを行った」とコメント。2026年からの起用を視野に入れているとされる。この移籍が実現すれば、当然ながらメルセデス所属のジョージ・ラッセルかキミ・アントネッリのいずれかがチームを去ることになる。
両者とも2025年末まで契約を結んでいるが、ヴォルフ氏によれば「非常に複雑なオプション条項」があるという。ラッセルは先週のオーストリアGPで「契約交渉が遅れている」と示唆したが、ヴォルフ氏は「フェルスタッペンとは無関係」と否定していた。
しかし、F1解説者のマーティン・ブランドル氏は『Sky Sports News』の放送でこう語っている。
「ラッセルはすでに不安を感じ、他チームに連絡を取り始めているのではないか。
シルバーストンでのイギリスGPを前に、F1界はフェルスタッペンの去就を巡って新たな局面に突入している。