アメリカで開催されているFIFAクラブワールドカップ。
サウジアラビアのアル・ヒラルは、ラウンド16でイングランドの強豪マンチェスター・シティとの激闘を制し、アジア勢で唯一ベスト8進出を果たした。
そんな彼らが、準々決勝のフルミネンセに向けて緊急補強を行った。
アル・ヒラルは2日、サウジアラビア1部のアル・シャバブからモロッコ代表FWアブデルラザク・ハムダラーをローンで獲得したことを発表している。
34歳のハムダラーは、2022年のカタールワールドカップでベスト4入りしたモロッコ代表メンバーの一人。
2018年にサウジアラビアへ渡り、アル・ナスル、アル・イティハド、そしてアル・シャバブでプレーしながら、「1試合1ゴール」に近いペースでゴールを量産してきた。
アル・ヒラルは現在、エースのセルビア代表FWアレクサンダル・ミトロヴィッチが負傷離脱中。ここ2試合は代役を務める22歳のブラジル人FWマルコス・レオナルドが貴重なゴールを決めているが、前線の層の薄さは否めなかった。
そこで準々決勝を前に、昨季もサウジリーグでクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)、イヴァン・トニー(アル・アハリ)に次ぐ得点ランキング3位タイの21ゴールを記録したハムダラーを補強。
ハムダラーはすでにチームへ合流しており、クラブ公式SNSで守護神ヤシン・ブヌとの2ショットを披露している。
FIFAは準々決勝進出の8クラブに選手獲得の許可を与えており、7月3日までの間に最大2選手の獲得交渉を行うことができる。しかもこれらの選手は今大会の登録メンバー35名にカウントされないという。
このルールを生かしてチームを強化したアル・ヒラル。ブラジルのフルミネンセとの準々決勝は現地時間7月4日に行われる。