将来を期待された若手選手が、命の危機に瀕している。

イングランド地域リーグのチチェスター・シティに所属するイングランド人FWビリー・ヴィガーが、20日に行われたウィンゲート&フィンチリーとのリーグ戦で「重大な脳損傷」を受け、現在も人工昏睡状態にあるという。

イギリスの複数メディアが報じている。

現在21歳のヴィガーは世界的名門アーセナルの下部組織出身のアタッカーで、2024年に7年間在籍した同クラブを退団。以降はイングランドの下部リーグでプレーしていた。

『The Sun』によると、ヴィガーは前半15分に硬いピッチサイドの設備にぶつかり、頭部を負傷。救急隊員による応急処置を受けた後に、ロンドンの病院へヘリコプターで搬送された。

この事故を受け、試合は中断となった。

チチェスターはクラブの公式Xで「ビリーは重大な脳損傷を受けており、現在は集中治療室で人工昏睡状態に置かれ、最善の治療を受けています。結果についてはまだ早すぎるため言えません。仮に順調に回復しても、(完全な)回復には長い道のりが必要です」と声明を発表した。

このポストには多くのサッカーファンや、イングランドのサッカークラブから応援メッセージが寄せられた。

ヴィガーの古巣アーセナルは「ビリー、早く回復することを願っています。アーセナルの全員が、この困難な時期にビリーとその家族に愛と支援を送ります」と、エールを送った。

かつて欧州のビッグクラブで活躍を期待された若きアタッカーの一刻も早い回復をサッカー界全体が願っている。

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