日本人選手もプレーするオランダ。

1968年創設のフォルトゥナ・シッタートは男子チームが1部リーグを戦っているクラブだが、創設したばかりの女子チームがわずか3年で消滅することになった。

16日の最終戦で選手たちは涙を見せていた。

『Guardian』によれば、フォルトゥナ・シッタートは、華々しく女子サッカー界に参入し、初年度でリーグ3位になるなど躍進を見せていたそう。1年前には国内カップ決勝に進出したものの、3年でチーム解散になった。

その理由は、財政負担。メインスポンサーは3年間の予算に合意し、クラブはその間にさらなるスポンサーや外部投資を募る時間を得たが、結局、それは実現しなかった。女子部門の責任者はこう語っている。

「当初から3年間スポンサーがいることは分かっていた。チームが自立するためにスポンサーを見つけることが目標だったが、難しかった。

簡単に言えば、資金。クラブとして、財政面で多くの問題を抱えており、それが理事会が資金援助の停止を決定した理由だ。

オランダ女子代表がEUROで優勝した2017年から観客数は大きく増加したが、今は落ち着いてきている。これは当然のこと。

代表チームには多くのファンが応援に駆けつけるが、クラブチームの試合を観戦するファンははるかに少なくなっている。

12,000人収容のスタジアムで450人ほどしか見てもらえなかったなんて、本当にひどい。それではやっていけない。どれほど大変だったかの一例だ。6000人とは予想していなかったが、もっと多くの観客を見込んでいた。自分たち自身も厳しく見直さなければいけない」

フォルトゥナ・シッタートの女子部門責任者は、オランダはイングランドのような放映権契約やスポンサー契約を実現するのは程遠い現状だとも話していたそう。

2019年女子W杯ではなでしこジャパンを下したオランダ女子は、現在、FIFAランキング10位。

編集部おすすめ