かつてマンチェスター・シティなどでプレーした元中国代表DFソン・チーハイ。19歳で代表デビューすると2002年日韓W杯など代表戦80試合に出場したレジェンドだ。

『BBC』によれば、ソン・チーハイが(中国で)運営する無料のサッカーユーストレーニングキャンプをめぐって法廷闘争が勃発し、中国サッカーの人材育成におけるジレンマに関する議論が巻き起こっているという。

先月末、12歳の生徒の親がSNSにある動画を投稿した。それはソン・チーハイが運営するトレーニングキャンプを怪我のために退学することになったため、転校証明書を請求したところ、18万元(362万円)を支払いを求められたというもの。

生徒の母親は、「無料」を約束するユース育成機関が高額な違約金を要求するのは不当だと主張し、相手側が違約金を「1日500元(1万円)」と見積もったとメディアに語ったという。

この事件は、SNSやサッカー関係者の間で物議を醸し、紛争が生徒の将来に不透明感を与えるのではないかと懸念する声がある一方で、ユース機関の対応を支持し、両親が「無償で何かを得ようとしている」のではないかと疑問を呈する声もあるという。

ソン・チーハイと彼の育成機関「Hi Ball Boys」は、コメントを拒否しており、生徒の両親も動画を削除したとか。

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