新フォーマットに生まれ変わったFIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)は現在、決勝トーナメントが行われている。

そんな中、フランスのプロサッカー選手組合UNFPは、同大会と大会を主催する国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長を強く批判した。

イギリスメディア『TNT Sports』など、複数メディアが報じている。

昨今のサッカー界の試合数増加に加えて32チームが参加するクラブW杯の過密日程は、選手の心身に過剰な負担が強いるとして、開幕前から批判の的になっている。

UNFPは今年6月30日、「わずかな金のために選手の肉体的・精神的健康を踏みにじっている」と声明を発表。さらに「“彼の”クラブW杯がこの上なく不条理な形で、この虐殺劇を直ちに終わらせる必要がある」と、痛烈な言葉で訴えた。

大会に出場しているPSGは、8月17日に迎えるナントとの開幕戦について日程変更を求めたが、リーグ・アン(フランス1部)はこの要請を却下した。

もしルイス・エンリケが率いるクラブが7月13日に行われる決勝まで勝ち進んだ場合、同クラブは今季65試合目を戦うことになり、そこからリーグ・アンの新シーズン開幕まではわずか1カ月しかない。

ユルゲン・クロップ氏も「最悪のアイデア」と批判しているこの大会。UNFPは、FIFAが選手やクラブを無視して一方的に日程を決めている現状を問題視し、「(今後は)選手や監督、クラブも意思決定に参加させるべきだ」と強調している。

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