J1王者ヴィッセル神戸を破り、今年AFCチャンピオンズリーグエリートで大躍進を果たした光州FC。韓国でも決してビッグクラブとは言えない光州の躍進には、韓国国内でも大きな話題となった。
しかし、そんな光州の栄光の裏には、巨大な影が潜んでいたかもしれない。
韓国紙『スポーツ東亜』など複数の地元メディアは15日、光州FCが昨年12月にFIFAから下された「補強禁止処分」を無視していたと報じた。
事件は2023年にアルバニア代表FWヤシル・アサニの獲得が原因。同選手を獲得する際、光州は連帯貢献金を十分な金額支払わず「未納状態」となっていた。連帯貢献金とは、選手の国外移籍の際に移籍金の一部を選手が12~23歳の間過ごしたクラブに対して支払う国際的制度だ。
これを問題視したFIFAは昨年12月17日に光州に対し、5000スイスフラン(約87万円)の支払いと、選手補強禁止処分を下していた。
しかしながら、光州は今冬も補強を敢行。違法な状態で登録された選手たちが既に多くの試合に出場しており、韓国国内では問題視する声も挙がっている。韓国メディア『日刊スポーツ』は該当する試合をすべて没収すべきだと複数のクラブが抗議していると報じている。
特に、今年1月3日に光州へ移籍したFWパク・ジョンイン(朴正仁)は、神戸戦に出場し先制ゴールを決めている。今回のACLでは、(ACL2で)サンフレッチェ広島が出場停止処分中のMFヴァレール・ジェルマンを誤って出場させ、没収試合処分を下されている。この試合が同様に没収試合処分となれば、神戸は準々決勝に出場できることになる。
AFC、そしてFIFAはどのような処分を下すのか。神戸はリベンジの機会を得ることができるのか。今後の動向に注目だ。