Jリーグの野々村芳和チェアマンは29日、理事会後に都内で会見し、27日の親善試合J1神戸―バルセロナ(ノエスタ)の開催を巡って事態が二転三転したことについて初めてコメントした。スペイン・メディアはプロモーター側からクラブに支払われる500万ユーロ(約8億7000万円)が未払い状態だったと伝え、主管のヤスダグループの不手際によるものと報じていた。

 これについて野々村チェアマンは「本当に多くの人の協力で試合ができたのは良かった」とした上で「たくさんのゲーム(海外クラブとの親善試合)が、この時期日本で行われているが、一定のルール、ガイドラインは持っておかないといけないだろうとJFA(日本サッカー協会)にも昨日直接伝えた」と明かした。

 チェアマンは「(試合の開催は)最終的にはJFAが認めるかどうかというところになる。日本のサッカーのためにもいいよねという形でやってはいるものの、(今回のように)そうじゃないものがある中で、協会と一緒になって日本のサッカーの価値を守るという意味でも、ルール設計はした方がいいのではと思っている。協会とJリーグで(今後ルールづくりを)進めていこうという風になっていくのでは」と話した。

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