バルセロナのマルク・カサド photo/Getty Images
下部組織出身の守備的MF
エスパニョールからジョアン・ガルシアを完全移籍、マンチェスター・ユナイテッドからマーカス・ラッシュフォードを期限付き移籍でそれぞれ獲得し、課題だったチームの補強ポイントをしっかりと埋めたバルセロナだが、財政難に苦しむ同クラブでは人件費削減のために新戦力の獲得と現有戦力の放出を並行して進めなければならない。
当初バルセロナの首脳陣は、マルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの放出を目論んでいたようだ。
しかし、テア・シュテーゲンは背中の手術を受けることになり、約3カ月間の離脱が決まった。この状態で同選手の獲得に名乗りを上げるクラブが出てくるとは考えにくく、デコSD(スポーツディレクター)らクラブ幹部は彼に代わる新たな放出候補の選定を急がなければならなくなった。
こうした中、スペインメディア『Actualite Barça』によればマルク・カサドが新たな放出候補としてリストアップされているという。バルセロナの下部組織出身で現在21歳のカサドは、2024-25シーズンからトップチームに定着するようになり、守備的ミッドフィールダーとして公式戦36試合に出場するなど昨シーズンのバルセロナの国内三冠に大きく貢献した。
カサド自身はバルセロナへの愛着が非常に強く、現時点で移籍を希望していないとされる。しかしその一方でマンチェスター・ユナイテッドやチェルシーといった複数のビッグクラブが既に獲得に興味を示していて、バルセロナは5000万ユーロ(約87億円)以上の移籍金が提示されれば交渉に応じる用意があるとも『Actualite Barça』は伝えている。
今後カサドの去就がバルセロナ関連の注目ニュースの一つとなりそうだ。