鹿島はV川崎(現東京V)で活躍し、Jリーグ草創期を支えたブラジル出身のアルシンド氏が27日、広島市の平和記念公園を訪れた。

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 アルシンド氏は1993年のJリーグデビュー戦で2ゴールを挙げるなど、鹿島で公式戦71試合出場50ゴールを記録。

V川崎や札幌でもプレーし、テレビCMでのフレーズ「アルシンドになっちゃうよ!」「友達ならあたりまえ」でも大きな話題となった。

 この日は鹿島時代の同僚で、自身をブラジルから日本に導いたジーコ氏の誘いを受け、戦後80年を迎えるにあたって行われる慈善試合「ジーコ・オールスター」(27日・エディオンピースウイング広島)への参加のため、来日した。

 平和記念公園では、約34万人の死没者名簿が納められている原爆慰霊碑に献花し、戦後80年の節目に犠牲者を追悼。参加選手を代表し、ジーコ氏、ジーコ氏の息子・ジュニオール氏、セードルフ氏、中田英寿氏、中田浩二氏、小野伸二らとともに参加した。

 ジーコ氏は「今もなお、世界中で争いが絶えない。『広島』を忘れてはいけない。二度とあのようなことが起きないよう、平和のメッセージを伝え続けたい」と語った。

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