アトレティコ・マドリー(ラ・リーガ)のFWアンヘル・コレアが壮絶な過去を明かした。15日、『RECORD』が伝えた。
アルゼンチンのロサリオで生まれたコレアはCAサン・ロレンソ・デ・アルマグロ(アルゼンチン1部)でプロデビューを果たすと、2015年には強豪アトレティコ・マドリーへ移籍。現在は同クラブで背番号10を背負い、ここまで公式戦464試合87得点65アシストを記録している。
ビッグクラブで確かな地位を築いたコレアだが、10歳のときに父を亡くしており、壮絶な少年時代を過ごしてきた。
コレアは「(食事の時間は)いつも正午で、夜は何も食べなかった。物乞いをしたり、街中でタクシーのドアを開けて、バラを売ったりした。祖母も一緒に行ったよ。何マイルも歩いて、家から家へと物乞いをしていた」と、生きるために必死だったと明かした。
「当時は10人兄弟で、食べるものもなかった。父が亡くなったとき、私はまだ10歳で、母は一人残された。食事は1日1回だった」
ロサリオで貧困生活を送ったコレアは、12歳のときに単身で首都ブエノスアイレスへ渡ることを決意。サッカー選手になるという夢を追いかけたコレアは、稼いだわずかなお金を母親に仕送りをし続け、CAサン・ロレンソとの契約をつかみ取った。
コレアは「町を出て、いまの地位にたどり着き、家族を貧困から救い出したことを誇りに思う」と当時を振り返った。