24節ほどを消化した2025年のJ1リーグ。

J屈指の名門である横浜F・マリノスは、ようやく最下位を脱出したものの、2部降格圏内の18位と低迷している。

そうしたなか、かつてジーニアスと呼ばれた元日本代表FW柿谷曜一朗は、DAZNのやべっちスタジアムでこう話していた。

「マリノスがこうなっている時に、ふと水沼宏太のことが出てきたんですね。

彼みたいな精神的支柱がいれば、もっと早く落ち着いたんちゃうかなと思ったし、でも、もういないんで、そういう役割を誰かがしながら、選手ひとりひとりが自覚しながらプレーしていく、そこだけかなと思います。

僕も経験あるんです。こうなったら、自分たちより他のチームの結果ばっかり気にするんですよ。だから、そうじゃなくて、まずは目の前の敵を一個一個倒していくことに集中しなければいけない。

マリノスだけじゃないですかね。1位と降格圏のチームが試合をする時に、他の降格圏チームは、ここは大丈夫やろうと、上が勝ってくれるやろうと思ってたら、(下位チームが)勝ったりしよるんですよ。

『何してんねん!!』っていう(笑)そんなことがJリーグはありえるので。他のチームのせいにしたくないんですけど、ここで勝っといてくれたらとか」

柿谷と同じ1990年生まれの35歳である水沼宏太は、マリノスを体現するような選手だったが、今年1月にチームを離れた。彼のような存在がいたらと感じているとのこと。

また、残留争いをしていると皮算用をしてしまうが、自分たちに集中する必要性も説いていた。

そのうえで、柿谷は自身の経験から、「あんまり優勝争いをしているほうのメンタルは知らないので(笑)」と自虐を交えつつ、「残留争いの子たちは、かわいそうというか、きついやろうなって」と思いを寄せていた。

編集部おすすめ